広報が変われば、そこに住む人が動き出し、まちが変わる(伊藤宏文さん)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、地方自治体のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のスキル形成について考えているのでしょうか。本コラムではリレー形式で、自身の考えをお話いただきます。岩手県二戸市 小森夢大さんからの紹介で今回、登場するのは、宮城県栗原市の伊藤宏文さんです。
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伊藤宏文氏

宮城県栗原市役所 企画部市政情報課
広報統計係 主幹

栗原市役所に入庁後、経済産業省や宮城県庁への派遣を経験し、前任の市商工振興部門を経て、令和6年度から現職。広報担当は3回目の着任。

Q1:現在の仕事内容について、教えてください。

はじめまして、宮城県栗原市役所の伊藤宏文と申します。

最初に、栗原市のことを簡単に紹介させてください。

宮城県北部に位置する栗原市は、県内最大の約805平方キロメートルの面積に、人口約6万人が暮らし、今からちょうど20年前に平成の大合併で誕生した市です。

山間部から平野部までの広大な市内には、伊豆沼と内沼があります。この2つの沼は、特に水鳥にとって世界的に重要な湿地を保護するラムサール条約の登録湿地になっています。この沼は合わせて、東京ドーム約87個分の大きさがあります。夏は、自生するハスが沼一面にピンク色の花を咲かせ、秋から冬にかけて、マガンなど約20万羽が越冬のためシベリアから渡って来ます。その他、神のじゅうたんと称される栗駒山の紅葉など、豊かな自然が人を魅了します。

また、東京駅から新幹線で2時間とアクセスも良く、昨年、移住雑誌を手掛ける出版社が発表した「住みたい田舎ベストランキング」では、人口5万人以上10万人未満の市の総合部門で日本一に選ばれるなど、人気の移住先として、注目が集まっています。

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私は、この栗原市で広報業務全般を担当しています。具体的には、毎月1回発行する「広報くりはら」の企画・取材・編集、業務全般の進行管理、SNSの運用など、広報全体にかかる業務を担当しています。

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