遠征してでもこの映画館に行きたい!応援上映に学ぶ、愛があつまる場所づくり

「AdverTimes.」ではふだん、マーケティング・コミュニケーションの話題をお届けしていますが、週末向けのコンテンツも拡充していきたいと考えています。仮称「AdverTimes. TIMEOUT」。本記事では、編集部が映画の上映形態のひとつ「応援上映」の今をレポート。制作・劇場・ファンのパワーが相乗効果をもたらしてさらなる話題を呼んだ事例を紹介します。

もはや人気作品では定番の上映方法となりつつある、映画の「応援上映」。特に熱狂的なファンを抱える作品では、単なる映画鑑賞の枠を超えた一大イベントに発展。地域ごと、映画館ごとの特色もあり、遠方の劇場まで足を運ぶファンも多い。

応援上映とは、通常は声を出さず、静かに鑑賞することが求められる映画館で、その上映中に観客が声援を送ったり、ペンライトなど応援グッズの使用ができる映画鑑賞スタイルのこと。2010年代から広まった映画鑑賞のスタイルである。通常は観るだけの映画に、参加する要素が加わることで、劇場全体が一体となって作品を盛り上げる独特の体験を味わえるのが魅力と言える。

熱狂的なファンは複数の映画館を訪れ、同じ作品を何度も何度も、ときに100回を超えるほど、鑑賞する人も存在する。ファンたちが劇場を変えてまで何度も「応援上映」を楽しむのはなぜなのか。

「応援上映」の体験は一期一会 その日の参加者で体験は大きく変わる

例えば劇中のキャラクターに声援を送ったり、逆に呼びかけに対して応えたり。応援上映が広まったきっかけのひとつとも言われている「KING OF PRISM」シリーズでは、“プリズムアフレコ”と呼ばれる仕掛けが特徴的で、表示された字幕に対して観客が声を出し「アフレコ」を行う。

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