若手クリエイター10名が立ち上げた電通の新チーム「Firstthing」、起業家などの「最初の一歩」に伴走

━━チームが掲げている「クリエイティブインキュベーター」とは、具体的にどんなことですか。

鈴木

:「あたらしいことをはじめる」のは、不安やリスクがつきものです。現代は不確実で不明瞭で、技術進化のスピードも速い中で、スタートアップなど新しい価値を生み出す人たちに注目が集まり、大量の企業が生まれては消え去りながら、そのほんの一部が世界を変える価値を生み出していく時代です。最初の初期衝動が素晴らしくても、それを持続させる力がなかったり、うまく伝える術がなかったりして、終わっていくプロジェクトはたくさんあります。もちろん、最初の考えからピボットしてうまくいくことのほうが世の中にはたくさんありますが、いずれにしても、もし自分が起業家だった場合、最初の初期衝動やイシューを一緒に磨きながら、素晴らしいアイデアを世の中に一緒に実装するところまでできるチームがいると心強いなと思って立ち上げました。そのうえで、新しい種をインキュベーションする意味を込めて、「クリエイティブインキュベーション」という新たな呼称を名付けました。

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