今の若者はiPhoneですぐに映画監督になれる
「普段、映画の撮影でもiPhoneをアングルファインダー代わりに使っている。そのまま本番が撮れるというのが、ちょっと不思議な体験ではあった」と瀧本氏。まさに撮影現場での様子を知っていた是枝監督は、瀧本氏を指名。iPhoneの多機能なカメラで、鎌倉の美しい空や海の色・動き、俳優陣の絶妙な表情の変化をとらえた。シネマティックスローモーションでは、再生速度を24fpsまで落とし劇中の印象的なシーンを映画さながらに演出。シネマティックモードでは、自由自在なピント調整で手前と奥の滑らかなボケ効果を出した。「映画のような重層的な絵が撮れた」と是枝監督はプレミア試写会の舞台挨拶で語った。