The One Show 2025 最高賞にSpotifyの「Spreadbeats」、日本からは2作品が部門賞に

5月16日に米・ニューヨークにて、The One Show 2025の結果が発表された。今年の最高賞に選出されたのは、Spotifyの「Spreadbeats」。企画をしたFCB New Yorkはエージェンシーオブザイヤーにも選出された。

「Spreadbeats」はSpotifyによる、マーケターやメディアプランナー向けのBtoBマーケティングキャンペーン。営業活動の際に使用しているExcelのメディアプラン表に、ASCIIアート、ユニコード、条件付き書式などの機能を使って直接ミュージックビデオをコーディング。ファイルを開くと中毒性のある映像と音楽が流れる仕組みをつくった。

音楽は米国のDJジョン・サミットによる楽曲『Shiver』を起用し、映像では「E7」セルが徐々にカラフルな3Dキャラクターになるまでを描いている。音楽と映像の相乗効果で、動画広告にも強みを持つ媒体としてのSpotifyを印象付けた。

本作は、Branded Entertainment部門、Creative Use of Data部門、Direct Marketing部門、Moving Image Craft & Production部門で、部門賞にあたるBest of Disciplinesも受賞している。そのほかさまざまな部門で、10のシルバー、5つのブロンズ、10のメリットも受賞した。

また非営利団体の活動を支援する目的で設立されたカテゴリー Best of Non-Profitでは、パキスタンで社会課題となっている児童婚を改善するために国連女性機関が実施した「Child Wedding Cards」(IMPACT BBDO Dubai)が最高賞を受賞。

そのほか、今回から新設された、AIとクリエイティビティの可能性を最も効果的に押し広げた企業や個人を表彰するカテゴリー One Show AI Pioneer awardsでは、下記が受賞している。

・Creative AI Pioneer

Leilanni Todd(生成AIと3Dメディアの最前線で活躍する、ニューヨーク拠点のクリエイティブディレクター)

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