ウェアラブルデバイスとアプリで女性の健康支援
パナソニックは、美容事業において新たにインナーケア領域へ本格参入することを発表した。第一弾として、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する「フェムテック」に着目し、女性の健康をサポートするサブスクリプションサービス「RizMo(リズモ)」を10月10日に開始する。今後3年で累計有料会員20万人を目指す。
女性の体温や睡眠状態から体調を予測できる「RizMo(リズモ)」
同サービスは、女性の体温や睡眠状態を把握できるウェアラブルデバイスと、それを分析するアプリケーションで構成。月経リズムと連動した衣服内温度および睡眠状態を計測し、得られたデータを独自のアルゴリズムで分析。アプリを通じて、その日や将来の体調を予測する。生理周期に基づいた体調レポートを自動生成し、個々に最適化されたアドバイスを提供する。初期契約は5500円(税込)、サービス利用料は毎月500円(同)。
女性の8割以上が、月経随伴症状や更年期などによる日常生活への影響を実感している。経済産業省によると、女性特有の健康課題による経済インパクトは年間で約3.4兆円にも上るという。女性に起こりがちな不調は、ホルモンバランスの変動と睡眠が大きく関係している。日本大学工学部電気電子工学科の村山嘉延教授によれば、腹部の温度から女性特有の低温期と高温期のリズムを把握することが可能であるという。
