解体や爆破を提供 建築業の永賢組がエンタメ領域に参入、第1弾で「ano」とコラボ

企業認知向上や新規ステークホルダー獲得を狙う

建築や不動産事業を手掛ける永賢組(愛知県春日井市)は、アーティストの表現活動を支援するファンド「NAGAKEN EXTREME FUND」を創設した。重機などの機材を貸し出すだけでなく、建築物の解体や岩盤の爆破といった表現を可能にする。第1弾としてアーティスト「ano」とコラボ。高所作業車や重機を用いた演出が特徴の新MV「Past die Future」を6月18日に公開した。

イメージ cmカット Web CM「NAGAKEN EXTREME FUND 第一弾 ano編」

Web CM「NAGAKEN EXTREME FUND 第一弾 ano編」

「ano」は、タレントの「あの」のソロアーティストとしての活動名義。「Past die Future」は2025年6月4日にリリースされた「ano」のセカンドアルバム「BONE BORN BOMB」に再録された楽曲。MVでは高所作業車を使用したリアルな雨の演出を行い、楽曲の持つ切なさや力強さを表現している。

MV撮影の舞台裏を収めたWeb CM「NAGAKEN EXTREME FUND 第一弾 ano編」も併せて公開。NAGAKENのブランドサイトでは、撮影の裏側に密着したメイキング映像や、anoへのインタビュー映像も公開している。

建築・土木・不動産業を主軸とする永賢組がエンタメ分野に参入した背景には、業界の枠を超えた取り組みによって認知を高める狙いがある。言葉やコピーによる一方的な発信ではなく、社会との接点を創出するブランドアクションとして、アーティストの表現活動を支援するというアプローチに至った。MVという生活者にとって身近なメディアを通じた発信は、認知向上に効果的と見ている。

建築業界では日常的な風景や作業も、エンタメ領域においては非日常的な演出につながる。重機の提供にとどまらず、山を爆破するような大胆な演出や、楽曲のイメージに適した広大な土地の探索まで、同社ならではの貢献を行う考えだ。

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