杉山恒太郎氏の新刊『THINK PUBLIC』からプロローグを公開
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ほかにも驚かされたことがある。カンヌで見た広告は人間や社会の暗部も平然と描いていた。人生に明暗があるとすれば、広告はもっぱら明るい側、つまり笑顔を描くもの、僕たちはそんな不文律に縛られている。だが、文化や芸術は明暗があってこそ成り立つものだろう。
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