地元住民も集まるコミュニティを築く
フランスに本社を置く世界的なホテルグループ「アコー」のブランド「フェアモント」が、日本に初上陸した。7月1日、「フェアモント東京」が、東京・港区の芝浦で建設中の「BLUE FRONT SHIBAURA」のうち、今年2月28日に竣工した「TOWER S」にオープン。旅行客だけでなく地元住民も集まるコミュニティを築き、日本において同ブランドの「おもてなし」の精神を体現したい考えだ。
7月1日に実施したフェアモント東京の開業セレモニー
フェアモント東京は、29のスイートを含む全217の客室を用意。41~42階には特別フロアでは終日利用可能な「フェアモントゴールド ラウンジ」も設置している。
西に東京タワー、東に東京湾を望む展望も特徴。高層階に位置する5つのレストランや2つのバーは宿泊客以外も利用でき、地域のコミュニティとしても期待がかかる。
ラッフルズ&フェアモントの最高経営責任者のオメル アカー氏によると、フェアモント東京のデザインは東京の伝統とモダンという二つの側面からインスピレーションを得ており、「『おもてなしの精神』を洗練されたサービスとして表現している」としている。
「BLUE FRONT SHIBAURA」の目玉の一つ
「BLUE FRONT SHIBAURA」は、野村不動産とJR東日本が共同で推進する国家戦略特別区域計画の特定事業。浜松町ビルディングの建替事業として位置づけられ、「TOWER S」のほか、2030年度竣工予定の「TOWER N」からなるツインタワーの建設が計画されている。オフィス、ホテル、商業施設、住宅を含む区域面積約4.7ヘクタール、高さ約230メートル、延床面積約55万平方メートルの大規模複合施設となる。
