スポーツ報知を発行する報知新聞社は新聞の一部紙面をコンビニエンスストアのマルチコピー機からプリントできる「スポーツ報知コンビニプリント」サービスを2025年4月からスタートしている。スポーツ紙ならではの大きな写真を使った紙面をプリント版として販売し、顧客と新しい接点を持つ。新しい新聞のかたちを紹介する。
きっかけは、顧客からの多くの要望が寄せられたから。報知新聞社はSNSで積極的に発信しているが、Xアカウントなどに「コンビニプリントでも紙面が買えるようにしてほしい」という声があり、その期待に応えるために始めた。
また「スポーツ新聞の販売環境の変化に対応するため」と報知新聞社 役員室 鳥海崇氏は語る。スポーツ新聞は駅売店やコンビニエンスストアなどで販売されるが、現在は駅売店が減少し、輸送などの関係から新聞を置かない、もしくは扱う数を減らす店が増えている。SNSで興味のある記事を知っても近くの店で買えない。また後日欲しい紙面に気づいても1日で商品が入れ替わって買えない。そんな声が寄せられ、欲しいときに買えるコンビニプリントに注目しスタートさせた。
まずは要望の多かった芸能およびエンタメの紙面写真の提供からスタート。その後に競馬、大相撲、サッカーとスポーツの分野へも広げている。6月13日からはスポーツカテゴリーとしてサッカー紙面をコンビニプリントで提供。インドネシア戦で1得点2アシストと活躍した久保建英選手の喜びの表情を手元に残すことができる。ローソン、ファミリーマート、セブン-イレブンなど各種コンビニのコピー機にて、A3普通紙250円、A4光沢紙250円で購入可能だ。
「SNSの反応などを見ると、きれいにケースに入れて保存してくれている投稿も見られる。今後もお客様のニーズを読み取って分野に広げていく予定です」と鳥海氏。新聞報道の一環としてスポーツ・エンターテインメント関連のニュースを、かたちを変えて多くの人に届けていく。



