ダイアン津田が親子で出演! ユニクロ母の日・父の日の広告が話題に

ユニクロは5月7日からお笑い芸人・ダイアンの津田篤宏と実母による母の日キャンペーンおよびに6月11日から津田およびに実子による父の日のキャンペーンが展開された。新聞広告の掲載やユニクロ公式Xでの投稿、TikTok公式チャンネルでの動画公開などがされた。

ユニクロの母の日キャンペーンは今年で4年目。クリエイティブディレクターの井戸真紀子氏は「母の日がやや他人ごとになってしまっている方々に、心の中にきっとある少しの気恥ずかしさを乗り越えて、ギフトを贈っていただくことを目指しました。普段はギフトを贈っていない人の行動変容にチャレンジすることで、過去のユニクロ母の日キャンペーンを超える、より広い共感、話題が獲得できればと思いました」と説明する。

5月10日の読売新聞の朝刊に掲載された広告では、ダイアン津田が実母に対して照れながらも素直に母への感謝をつげるもの。キャッチコピーは「親不孝者ものですみません。」。津田はこれまで母へ特別なことをしてこなかったが、このキャンペーンをきっかけに日ごろの感謝を母に告げることを決心する。

コピーライティングを担当した栗田雅俊氏は「お母さんにギフトを送るターゲット世代の方に思いを巡らせている中で、少し前に『水曜日のダウンタウン』の中で、『ユニクロ寄ってください』というワードを津田さんが発し、とても話題になっていたことを思い出しました。さらにそこには津田さんのお母さまもご出演されていた。これしかない!と思って企画にしていきました」とアイデアの着想について説明する。

『水曜日のダウンタウン』の中の「ユニクロ寄ってください」とは、人気企画「名探偵津田」の作中でのセリフ。偶然ロケ現場で事件に巻き込まれたダイアン津田が名探偵さながらに解決をするシリーズ「名探偵津田」の中で、津田は事件の真相を追うために急遽新潟に行くことに。しかし、事前に「沖縄で撮影」と聞いていた津田は半そでしか用意していなかった。そこで出てきた名言が「長袖をください」「じゃあユニクロ寄ってください」である。この切実な訴えや発言の間がスタジオやお茶の間を沸かせて、放送終了後にすぐにXでトレンド入りしたのであった。

また「こだわったのは、リアルであること。津田さん親子には、広告メッセンジャーとなるよりも、あくまで一組の母と息子としてご出演いただきたいと思いました。メッセージも、『なかなか普段から感謝を伝えられていないけれど、とても感謝している』というリアルなお気持ちを、津田さんにヒアリングさせていただきながら、できるだけシンプルにコピー化しました」と話す。

「一人の芸人と母との絆をヴィジュアルに落とし込む作業だった。この目に見えない絆を表現するには、一枚のヴィジュアルの背景にストーリーがあることが大事だと考えました。実際に津田さんが服を選び、その服を着たお母さんとの写真が広告になる。このドキュメンタリー性が今回の表現の肝です。どこか少し恥ずかしそうな津田さんの表情と、嬉しそうなお母さんの表情は、ドキュメンタリーの広告写真らしさに溢れていた」(アートディレクター玉置太一氏)

新聞広告では伝えきれない芸人と母の絆を動画で届けた。「新聞のビハインドストーリーとして、津田さんが母の日に贈る服を実際に選ぶ様子を届けました。普段一緒にいても、お母さんに似合う服のことを普段考えることはなかなかありません。好きな色やサイズなど、お母さんを想いながら選ぶ時間の愛おしさを届けたいなと思いました。新聞だけじゃなく動画も見ていただくことで、より二人の笑顔までの物語がわかると思います」とコピーライターの真子千絵美氏は解説する。

新聞広告の掲出前日にユニクロ公式Xで「ユニクロ寄ってください」と一言だけ投稿し、津田の起用を匂わせた。翌朝の朝刊配達後にはユニクロの歴代史上一番のインプレッションを記録。前日のティザー投稿も伏線として再注目され、結果として関連投稿の合計で6500万インプレッションを得ることができた。

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