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では、フリーランスとの協業において「職種やスキルだけで人を選ぶ時代」から、「価値の届け方や関係性で選ぶ時代」へとシフトしていることをお伝えしました。実際に、同じ「デザイナー」でも、分析やリサーチが得意な人と感性表現が得意な人では、プロジェクトでの活かし方が全く異なります。
今回からは、フリーランスのペルソナを6つのタイプに分類し、一つずつ取り上げていきます。第2回は、共感や応援によって仕事が生まれる「応援共感型」フリーランスの特徴と活かし方をご紹介します。
応援共感型とは?──「この人だから」で選ばれるフリーランス
応援共感型は、技術的なスキルや実績よりも、「人柄」「世界観」「価値観」への共感を通じて選ばれていくタイプのことを指します。このタイプの最大の特徴は、仕事の獲得が営業活動ではなく、日頃の発信や関係性の積み重ねから自然に生まれることです。その人の言葉や生き方、姿勢に共感した人たちから、「あなたに頼みたい」「応援したい」という形で仕事が集まります。
特徴的なのは、発信活動やコミュニティ運営を通じて「応援される土壌」を自ら育てている点。スキルを売るというより「想いや過程を共有する」こと自体が価値になっているのがこのタイプの強みです。
このタイプの人は、「自分自身を表現する=仕事につながる」という感覚を自然と持っており、個人の人生や想いがそのままビジネスの推進力になるケースも多く見られます。
実例で見る応援共感型:ミホさん(34歳/子育て支援ワークショップ講師)
元保育士のミホさんは、子育て経験を活かした親子向けワークショップの講師として独立し、SNSやブログでの発信を通じて仕事を広げているフリーランスです。何気ない日常の気づきや、家族との時間の中で感じた価値観を丁寧に言葉にし続けるうちに、「ミホさんに相談したい」「一緒に講座やコミュニティをやってみたい」といった声が届くようになりました。
彼女の仕事の多くは、「ファンが紹介してくれる」「DMから相談が来る」「講座の受講者が次の企画に関わる」といった自然な循環によって広がっています。
