朝日広告賞最高賞に『スキップとローファー』能登復興支援企画など選出

朝日新聞社は7月8日、第73回(2024年度)朝日広告賞の結果を発表した。最高賞は、広告主参加の新聞広告の部ではテーワイプランニングルーム「タイムレスを作り続けて43年。」(企画制作:マスターマインド、辻デザイン室)、デジタル連携の部では講談社「スキップとローファーと能登」(企画制作:博報堂、スパイス、GROVE)がそれぞれ選出された。

イメージ テーワイプランニングルーム「タイムレスを作り続けて43年。」(マスターマインド、辻デザイン室)。

テーワイプランニングルーム「タイムレスを作り続けて43年。」(マスターマインド、辻デザイン室)。

テーワイプランニングルーム「タイムレスを作り続けて43年。」は、「タイムレスに着続けられるものを」という想いでものづくりを突き詰めてきたブランド「yoshie inaba(ヨシエイナバ)」が、43年の歴史に幕を下ろすことを告知する内容。

イメージ 講談社「スキップとローファーと能登」(博報堂、スパイス、GROVE)。

講談社「スキップとローファーと能登」(博報堂、スパイス、GROVE)。

講談社「スキップとローファーと能登」では、能登半島地震の被災地復興を支援するため、石川県奥能登出身の高校生が主人公の漫画「スキップとローファー」の特設サイトを開設。サイトを訪問して第1話を読むことで、1人につき100円が石川県に寄付される仕組みを構築し、2024年12月23日付朝日新聞朝刊で告知した。特設サイトは2025年1月22日までの期間限定で、目標人数だった10万人を超える10万7149人が参加。同社は寄付金の上限としていた1000万円を石川県の義援金口座に寄付した。

本賞は1952年に創設され、各時代の優れた新聞広告を顕彰してきた。紙面に掲載された広告を対象とする「広告主参加」と、課題に対してクリエーターが腕を競う「一般公募」から成る。作品は長年「新聞広告の部」のみで募集・審査されてきたが、前々回より「デジタル連携の部」が新設され、今回も両部門の作品が審査対象となっている。

一般公募・新聞広告の部では、彩きもの学院の課題に対して制作された奥野真由さん、難波航太さんの「にんきもの?」が最高賞を受賞。外国人観光客の視点を通じて、日本文化の継承を表現した点が高く評価された。

写真 奥野真由さん、難波航太さん「にんきもの?」(彩きもの学院の課題)

奥野真由さん、難波航太さん「にんきもの?」(彩きもの学院の課題)

同・デジタル連携の部では、はとバスの課題を基にした山岸奏大さんらの「HATOBUS View Tour」が最高賞。QRコードを通じて360度の仮想バスツアーを体験できる設計で、紙媒体とデジタル体験の融合が評価された。

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