単発ニュースはすぐに忘れ去られてしまう時代、ストーリーテリングができることが重要に(アドビ・鈴木 正義氏)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。電通デジタルの長田真理子さんからの紹介で今回登場するのは、アドビの鈴木 正義さんです。
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鈴木 正義氏

アドビ 執行役員 広報本部長

國學院大学文学部卒。1987年ホンダランド(現ホンダモビリティランド)入社。以降ボッシュ、古舘プロジェクト、メンター・グラフィックス(現シーメンスEDA)、アップル、NECパーソナルコンピュータ、レノボ・ジャパンを経て2022年よりアドビに入社。休日には社会人ラグビーチーム クリーンファイターズ山梨広報としてYouTube配信、写真撮影、HP運営、SNS配信などを担当。

Q1:現在の仕事の内容とは?

アドビの広報本部長です。アドビではメディア対応とソーシャルメディア運用が広報部の仕事内容となっていて、そこの管理職ということになります。

Q2:これまでの職歴は?

ホンダモビリティランド*で新卒で広報に配属、転職してボッシュでは営業、古舘プロジェクトではタレントマネージメント、シーメンスEDA*ではマーケティングも経験しています。広報を本格的に始めたのは2004年アップルに転職した時からで、その後NECパーソナルコンピュータとレノボの広報(この両社はジョイントベンチャーで内部的には広報などの間接部門は両ブランドの業務を兼務しています)、そして2022年から現職です。

(*社名はいずれも現在の社名)

Q3:転職や社内異動などに際して、強く意識したこととは?

営業で数字に追われる世界を経験したのですが、これはどうも性格に合わないと思い、自分の強みはなんなんだろうと考えるようになりました。そこで元々文章を書くのが好きだったことを思い出し、業種にはあまりこだわらず広報とマーケティングの求人に応募しました。また当時は日本企業があまり中途採用をおこなっていなかったため、外資系を狙って転職活動をしました。

2005年に転機があり、アップルで当時イベントマネージャーと広報を半々で担当していましたが、その年CEOのスティーブ・ジョブズが来日して広報イベントをやることになったため、兼務ではとても回らないということになり、それを機に広報フルタイムとなりました。

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