オープン3日で1000人超 300円「フルーツコーヒー」で低迷市場を開拓

UCC上島珈琲が展開する、カプセル式ドリップコーヒーの期間限定カフェ「ひみつのドリップ」が注目を集めている。7月11日のオープンから3日間で過去最多となる1000人超が来場し、SNSでは「90円でこのクオリティ?」「ご当地フルーツを使った新感覚のドリンク」と話題に。開店前から行列ができる日もあり、2023年までの2年間で延べ1万1000人が訪れたイベントが、今年も反響を呼んでいる。

カプセル式ドリップコーヒー「ドリップポッド」の体験を提供する同カフェの開催は、今年で3年目。東京・表参道で8月3日まで開催されており、今回は産直通販「食べチョク」を運営するビビッドガーデンと提携し、全国のご当地フルーツを使った「フルーツコーヒー」を提供。猛暑で落ち込みがちなコーヒー需要に対し、清涼感を訴求した飲用体験を提案している。

表参道(渋谷区神宮前)に展開されている、期間限定の店舗「ひみつのドリップ」

コーヒーは1杯90円、フルーツコーヒーは300円

店舗は企業名を前面に出さない覆面形式で展開し、注文から受け取りまでバリスタ不在で完結。会場ではプロのハンドドリップ技術を再現した急冷式の「ドリップポッド」で抽出したコーヒーを提供。ブラックの価格は1杯90円、フルーツコーヒーは300円に設定している。

メニューは、北海道から沖縄まで16種のフルーツを使用したフルーツコーヒーと、14種のブラックコーヒーと合わせて30種を揃える

店内の壁面に掲載された、全国16種類のフルーツ産地を示す「ご当地MAP」。来場者は産地を確認しながら、好みのフルーツコーヒーを選べる

16種のご当地フルーツを使った「フルーツコーヒー」を写真で紹介する。右下の「?」表示は、SNSで事前投票を行った「フルーツコーヒー総選挙」の1位メニューで解禁は7月17日

オーダーカードを壁面の「ORDER」に入れると、上の穴からコーヒーと商品情報カードが渡される

開催期間は、7月11日から8月3日までの約3週間。UCCドリップポッドのX公式アカウントで事前投票を行った「フルーツコーヒー総選挙」の1位となった「あまりん(いちご)」は、同25日から限定で提供される。

次ページは猛暑の清涼飲料ニーズ踏まえ「フルーツコーヒー」に着目

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