100文字超の「長すぎるハッシュタグ」が話題 離脱読者を呼び戻す小学館の狙い

小学館は、シリーズ累計1350万部を突破するジャズ漫画『BLUE GIANT MOMENTUM(ブルージャイアント モメンタム)』第5集の発売にあわせ、X(旧Twitter)上で「長すぎるハッシュタグキャンペーン」を展開している。100文字超えとなるハッシュタグでタイムラインを青色に染め、漫画ファンの間で話題となっている。

Xの「BLUE GIANT 公式アカウント」で投稿されたキャンペーンの告知。タイムラインを青で染める演出も、タイトル『BLUE GIANT MOMENTUM』にちなんだものだ

イメージ 漫画『BLUE GIANT MOMENTUM』第5集

漫画『BLUE GIANT MOMENTUM』第5集

感想投稿を軸に「語りたい欲」を刺激

キャンペーンは、作品の感想をXに投稿した人の中から、抽選で5人に1万円分の「図書カードネットギフト」が当たる内容だ。告知投稿にある4択のボタンを押し、自動生成される「長すぎるハッシュタグ」を投稿すれば応募できる。「自分だけの想い」ボタンのみ、指定のハッシュタグの前に記載する「感想」ハッシュタグをユーザーが作成して投稿する。期間は8月31日まで。

イメージ 「編集者の想いに共感したこと」を選択すると「#やばいやばい長年読んでるけどMOMENTUM5集相当やばい~」といったハッシュタグを含む投稿が自動生成される

「編集者の想いに共感したこと」を選択すると「#やばいやばい長年読んでるけどMOMENTUM5集相当やばい~」といったハッシュタグを含む投稿が自動生成される

イメージ 「久々に読んで熱くなったこと」を選択すると、「#すいませんすいません読者お休みしてて本当にすいません遂に火がついた5集~」といったハッシュタグが自動生成される

「久々に読んで熱くなったこと」を選択すると、「#すいませんすいません読者お休みしてて本当にすいません遂に火がついた5集~」といったハッシュタグが自動生成される

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「第5集こそ買い」 離脱読者を呼び戻す狙い

「第5集こそ買い」 離脱読者を呼び戻す狙い

施策の狙いは、「物語の大きな転機となる第5集こそ『買い』のタイミングだと認識させ、一度離れた読者を呼び戻すこと」と小学館のコミック宣伝担当者は話す。過去にミュージックビデオ制作で関わった博報堂のクリエイティブチームとともに、通常の感想投稿にとどまらない仕掛けを検討した。

そこで、軸としたのが「作品の熱量をダイレクトに表現すること」。担当者は「『圧倒的な熱さ』という作品の特徴に呼応し、宣伝でも『作品の熱』と、それに共鳴する『ファンの熱』の可視化にこだわった。『長すぎるハッシュタグ』のインパクトで話題性と拡散性を両立し、読者に熱い展開が始まることを確信させたかった」と語る。

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