「LINE VOOM」、ショートドラマ市場で急成長 独自価値で広告出稿も増加

日本は前年比400% 市場が急速に拡大中

タイパやコスパが重視される中、短尺の「ショートドラマ」への関心が高まってきている。気軽に視聴できるため、最後まで見られるケースが多く、商品のPRや参院選での広報活動にも活用されている。動画プラットフォーム「LINE VOOM」を運営するLINEヤフーに、現在の動向とユーザーを獲得するための工夫について聞いた。

写真 人物 LINE VOOM統括本部 統括本部長の有本恭史氏

LINE VOOM統括本部 統括本部長の有本恭史氏

ショートドラマ市場は急速に拡大しており、特に海外市場では2024年時点で約15億ドル(約2200億円)に達している。コロナ禍で映画の上映ができなかった影響でショートドラマが流行したとみられ、アメリカが収益全体の半分を占めている。中国でも同様に、コロナをきっかけに人気が高まったとしている。

日本市場も成長しており、2024年の市場規模は約100億円と前年比400%の増加を記録した。日本能率協会総合研究所によると、日本におけるショートドラマ関連サービスの市場規模は、2029年までに470億円に達すると予測されている。

「LINE VOOM」は、「LINE」アプリ内にあるショート動画プラットフォームである。お気に入りの動画をフォローできるほか、リアクションやコメントを友人と共有できるなど、LINEならではの機能を備えている。2021年に「タイムライン機能」をリニューアルする形で誕生した。

LINE VOOMではコンテンツが増加しており、2025年5月の再生時間は前年同月の2倍以上となる急成長を遂げた。再生ユーザー数や再生時間も引き続き増加している。

全体の利用者は10代女性を中心としつつ、40代女性や50代の男女も多い。ショートドラマも同様の傾向があり、スキマ時間を活用して楽しむ利用スタイルが主流となっている。

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