We all have creativity − Droga5が目指すクリエイティブ起点のビジネス変革 −

Creativityと聞いて何をイメージしますか?クリエイター、アーティスト、テクノロジスト。そんな「特別なものを創造する、特殊な才能」を思い浮かべる方も多いと思います。では、Creativityを「人の心を動かす創意工夫」と捉えたとしたら?

Creativityとは一体何か。Droga5 Tokyo, Accenture SongのExecutive Creative Directorである杉山元規氏に伺いました。

“Creativity”を捉え直そう

Creativityは、一部のクリエイターだけが持つ特殊な才能ではありません。それは誰もが持っていて、日常のちょっとした場面でも発揮している力です。頼みごとをする時、贈りものをする時、プレゼンをする時。誰もが自身のCreativityを発揮しているはず。Creativityとは世界を驚かせるような壮大なアウトプットだけではなく、「人の心を動かす創意工夫で、誰もが発揮できる力」だと思います。

ビジネスシーンの中でつい私たちは、社会を動かさなきゃ!市場を動かさなきゃ!組織を動かさなきゃ!と大きく構えてしまいます。でもその動かしたいものはあまりにも巨大で複雑。動かそうにも簡単には動きません。大きな何かを動かすためには、まずその根幹にある人の心を動かさなければいけない。心を動かすことで、人が動き、組織が動き、市場が動き、社会が動く。ハッとする、ワクワクする。その瞬間を生みだすには、クリエイターだけではなく、職種や役割の垣根を越えた一人ひとりのCreativityが欠かせません。共創社会において、お互いの創造力を信じて活かし合うことがこの先ますます求められていくでしょう。

ビジネス×クリエイティブの可能性

これまでビジネスとクリエイティブは、水と油のように相容れないものとして語られがちでした。でもそれはもう過去の話。いま私たちが向き合うビジネス課題は、もはや単一のケイパビリティだけでは解決できません。ビジネス職は、経営戦略や数字目標だけでなく、ストーリーを大切にしなければいけない。クリエイティブ職は、アイデアの奇抜さや面白さだけでなく、ビジネスとしても成立させ、サステナブルで本質的なものにしなければいけない。それぞれの視点を行き来しながら、人の心を動かし、新しい価値を創造し、企業の成長を実現する。得意なアプローチや武器が違うからこそ、お互いの強みを掛け合わせることで一人では見られない景色に辿り着けるのです。

例えば、Droga5 Tokyoではある素材技術を持つ企業の新事業開発を行なっていますが、そこでの問いは「この素材をどう広告するか」ではありません。「この素材が創造できる新たな価値や体験は何か」という、より本質的な問いから出発します。また、医薬品関連企業とは存在意義や提供価値のWhyに立ち返り、先進テクノロジーも取り入れて従来型の薬にとらわれない新たな解決策を模索。共感の輪をひろげることで多様な企業や行政とのアライアンスを構築し、課題解決とビジネス成長の両立に取り組んでいます。

宣伝会議の講座で講師も務めるDroga5 Tokyo, Accenture SongのExecutive Creative Director 杉山元規氏

「広告をつくる」から「変革を起こす」まで

私たちは、クリエイティブアウトプットの意味するものを広義に捉えています。目指しているのは「変革を起こすクリエイティブ」。ブランドの根幹に火を灯し、その火を社内外にひろげ、アイコニックなビジネス成長に繋げる。5年後10年後を見据えた上で今やるべきことを提言し、クリエイティブな発想で体現アクションを起こしていく。新規事業や新価値創造、さらにはチェンジマネジメントにまで踏み込んで考えます。変革とは、単に企業の表層的なイメージを変えることではありません。社員の意識や会社の仕組みそのものを変えていくなど、組織全体を活性化させるダイナミックな挑戦なのです。

今、広告という枠組みを超えて、人の心を動かす創意工夫が求められています。ビジネス、ブランド、人々の暮らし、そして地球規模の課題まで、あらゆる領域がCreativityを必要としている。AIやビッグデータ、経営戦略や数字目標ももちろん大切ですが、それだけでは動かないのが人の心。心を突き動かす変革ストーリーを描き、体現するアクションを起こし続ける。そんな「Spearhead of Change(変革の矛先)」が、ビジネス領域におけるクリエイティブの役割であり可能性だと思います。変革ストーリーとは、時代遅れの慣習やつまらない常識を打破し、理想の未来へと向かう冒険物語。戦略から物語へ。社内外の共感を生みだし、風穴をあけましょう。創造力を原動力にして。想いを持った一人ひとりのCreativityを結集して。

Droga5特別講座で目指すもの

宣伝会議のDroga5特別講座 “The Next Chapter of Creativity” が今年の夏も開催されます。おかげさまで4年目。今回も講義と実践を組み合わせ、新しい視点を見つける具体的な方法論から、パーパス策定や体現アクションの考え方まで、変革を起こすクリエイティブを学ぶ3ヶ月です。現地開催ならではの熱量や刺激を大切に、クリエイティブ職はもちろん、事業会社で活躍されている方、コンサルタントやストラテジストなど、クリエイティブの役割と可能性を拡張したいすべての方にとって充実した時間になるよう準備を進めています。Creativityを共に発揮できるのを楽しみにしています。

▼Creativityについて、さらに理解を深めたい方はこちらの動画もご覧ください。

<The Next Chapter of Creativity by Droga5 講座概要>
◯開講日:2025年8月26日(火)19:00~21:00 ※原則毎週火曜日開催
◯講義回数:8回 
◯開催形式:教室開催(宣伝会議表参道セミナールーム)
◯詳細・お申込はこちらから

講座の開講に先駆けて、7月31日(木)に無料体験講座を実施!
杉山氏が登壇し、全8回を通してどんなことを学ぶのかや、実際の講義の一部分を体験できます。お申込はこちらから

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杉山元規

Droga5 Tokyo, Accenture Song
Executive Creative Director

Ogilvy&Mather、TBWA\HAKUHODO、TBWA\CHIAT\DAY Los Angeles、Media Arts Labを経て、2020年にAccenture Songに参画。その後、Droga5 Tokyoの立ち上げメンバーに。ビジネスの上流から下流まであらゆるフェーズにクリエイティブを掛け合わせ、変革を起こすためのブランド体験や価値を生みだす。Cannes Lionsをはじめ、国内外での受賞歴、講師歴、審査員歴多数。アジア太平洋地域から40歳以下の若手リーダーを選出する40 Under 40 in APACと、Japan/Korea Creative Person of the Yearのダブル受賞も果たした。

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