ファンケルは7月23日、小学生の肌に関する実態調査の結果を発表した。調査の対象は小学4・5・6年生とその保護者各1032人(1032組)。調査期間は2025年5月2日~7日。
調査によると、「気になる顔の肌の変化や違和感、悩み、肌トラブルがあるか」という質問では、51.6%の小学生が「ある」と回答。小学生の2人に1人が肌トラブルを経験していた。その内訳は、「乾燥」が最も多く、次いで「にきび」「顔の赤み」が挙がった。
小学生が「使用しているスキンケアアイテム」の上位は、「洗顔料」「顔用の保湿クリーム」「化粧水」。子どもが使用しているアイテムは、親や家族と兼用で大人用を使用するケースが多く、また日焼け止めについても、6割以上が大人用を使用していた。
「普段からメイクをしているか」という質問では、21.2%の小学生が「している」と回答。5人に1人の小学生が普段からメイクをしていた。使用アイテムの上位は「化粧下地」が約6割で最も多く、次いで「ファンデーション」「チーク」。肌をきれいに見せるためのアイテムが挙がった。
「メイクを始めた年齢」については平均が8.72歳だった。
「肌荒れ」についての分析では、メイク利用者と不使用者の回答を比較。普段からメイクをしている小学生は、約8割が肌のトラブルを経験しているのに対し、不使用の小学生は約4割にとどまり、肌荒れの状態に差が見られた。
一方保護者に対して「小学生の肌状態」について質問したところ、約7割が「小学生の肌は大人に比べて水分量が多い」、約半数が「赤ちゃんの時より肌は丈夫である」と回答していた。これに対し、ファンケルは「研究成果で、3歳から12歳の幼児から学童期では、成人より角層水分量が少ないこと、また、環境などによってバリア機能が低下することなどが分かっている。お子さんの肌状態の正しい情報が十分に行き届いていないことが、このような結果の一つになったと考えられる」と指摘した。同社は2024年に3歳から18歳の肌状態に関する研究結果を公表している。
また、子どもの紫外線対策についての質問では「自信をもって対策ができている」と回答した保護者は約3割。7割以上が「子どもの正しい日焼け止めの使い方を知らない」と回答していた。メイクを利用する小学生の約8割が肌トラブルを感じている中、適切な情報提供が必要になっていることが明らかになった。






