TOPPANホールディングスが運営する印刷博物館(東京・文京区水道)のP&Pギャラリーでは、7月19日から「木活字の狂詩曲」展を開催している。会期は9月21日まで。
会場の様子
テーマは、19世紀初頭に出現し、瞬く間に消えていった木活字。当時の英国は、商業印刷分野も大きく変化し、広告媒体としていかに目立ち、訴求するかの目的で多くの装飾書体がつくられた百花繚乱の時代だったという。本展では、当時の木活字とプレイビル(演劇用ビラ)に焦点を当て紹介する。
見どころは、印刷博物館で所蔵している多様な木活字を使った組版や印刷物。入口では、当館 印刷工房にて組版・印刷を行った大型プレイビルが来場者を迎え、木活字の世界に誘う。
木活字組版/クロマティック書体の木活字(2版)と印刷物
英国のプレイビル(1841年)/米国のプレイビル(1878年)
会場には印刷機や活字ケースを設置し、19世紀半ばの印刷工房を再現。当時の様子を体感することができる。また、iPadでプレイビルなどをつくるインタラクティブコンテンツも用意されているという。
コロンビアン手引き印刷機/木活字でつくったトートバッグ
また、ミュージアムショップでは、木活字で印刷したカラフルなポストカードやトートバッグなど、オリジナルグッズも各種販売中だ。
「木活字の狂詩曲」展は7月19日から9月21日まで。10時~18時。入場無料。休館日は毎週月曜(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日。会場は印刷博物館 P&Pギャラリー。





