ピックルボール選手とスポンサー契約を締結
名刺アプリ「Eight」などを手掛けるSansanは、「ピックルボール」の選手2人とスポンサー契約を締結した。ピックルボールはアメリカ発祥のラケットスポーツであり、敷居の低さから老若男女問わずプレイヤーが増加している。同社は2024年から国内での普及を目指し、体験イベントの開催や競技スペースの確保といった取り組みを推進。今回のスポンサー契約により、認知向上とブランディング効果の両立を図る。
(左から)畠山成冴選手、Sansanの寺田親弘社長、佐脇京選手
ピックルボールはテニスコートの約4分の1の広さのコートで、穴の開いたボールを用いてラリーを行うスポーツ。ボールに穴が開いていることで球速が抑えられ、初心者でも楽しみやすい点が特徴だ。
契約を結んだのは、畠山成冴選手と佐脇京選手。同社が個人のスポーツ選手のメインスポンサーとなるのは今回が初めての取り組み。両選手は、同社が中心となって立ち上げたピックルボールのグローバルトッププロ育成プロジェクト「Pickleball X」の第1期メンバーであり、世界を舞台に活躍することを目指している。
畠山成冴選手(28)は、テニスでの優れた実績に加え、社会人になってから始めた「パデル」においても日本代表に選出された。昨年秋にピックルボールと出会い、初出場の試合で日本人最高戦績タイの結果を残した。約6年間勤務した会社を先月退職してプロに転向。現在はピックルボールとパデルの両競技に取り組み、将来的にはオリンピック出場も視野に入れている。
佐脇京選手(14)は、5歳から始めたテニスでトップクラスの成績を残してきた。昨年秋にピックルボールと出会い、オーストラリアのプロツアーで上位進出。今年7月のアジアピックルボールジュニアオープンでは日本代表として16歳以下の部で単複優勝、18歳以下でも単複準優勝を飾った。今後はテニスとピックルボールの両立を図りながら、世界の舞台を目指す。
同社は、練習環境の整備や大会出場支援など、選手活動を後押しするために金銭や物品による支援を行うほか、名刺の作成や他企業との橋渡しなどを行う方針。2人の成長を通じて、競技の発展と自社のブランド認知向上の双方を実現することを目指している。
