MIXIのスマホゲーム「モンスターストライク」は、今年7月にテレビCM「思い出したくなる青春」篇のオンエアを開始、公式YouTubeで公開をした。
「撮るに足らない日々たちへ」というキャッチフレーズで始まるCMは、学校のなんでもない風景から始まる。カメラは、男子高校生4人の姿を追いかける。学校の帰り道の夕暮れ、ファミレスで交わすどうでもいい会話、笑いすぎて泣いた放課後……スマホのカメラに残らないそんな瞬間が、アーティスト AKASAKIさんが歌う「四季回生」に乗ってつづられていく。
「思い出したくなる青春」篇
「モンスターストライク」はここ数年、バラエティーに富んだ内容でIPコラボやイベント訴求を行うCMとは別に、ゲームをより“自分ごと化”してもらうためのブランディングCMを制作している。ブランディングCMでは、ゲームを超えた、人と人とを繋ぐコミュニケーションツールとして、プロダクトの魅力を表現。その一環として「#俺たちのモンストーリー」(2022~2023)では、モンストを中心とした青春の群像劇を、「なじめない幼なじみ」「友だちの友だち」(2024)では、モンストきっかけでつながる人間ドラマを描いている。
「今回は、そのプロポジションはそのままに。新たなチャレンジとして、モンストを全く知らない人にも広く伝わる『青春にまつわる気づきがあるコピー』を軸としたCMを作りたい、というオリエンをいただきました」と、クリエイティブディレクター大石将平氏。
クリエイティブチームがまず行ったのは、Z世代を対象にしたインタビューだ。
「スマホ1台あれば、なんでも記録に残せちゃう時代。一方で、撮影するまでもない、特別じゃない日常のエピソードこそ、意外と記憶には残っている。インタビューから見えたそんな片鱗から『思い出したくなる青春は、カメラロールに残らない。』というコピーが生まれました。
そもそもモンストは、暇な時に集まって、仲間とだべりながらプレイする共闘ゲーム。スマホゲームだからこそ、いつでもどこでもたわいもない時間が生まれる。そんな生っぽい空気を伝えるべく、CMは“いつメン”を巡る、撮影するまでもない日常を切り取る企画に。隠し撮り風定点カメラ、名付けて『青春ハンティングカメラ』で、撮るに足らない高校生のリアルな生態を捉えることで、親近感の湧きづらい青春CMからの脱却ができないかと考えました」と、コピーライター德岡淳司氏。

