経営や事業と一体となった広報・PR活動でグループ全体の広報力を向上させたい(KDDI・今井 康智氏)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。アドビの鈴木 正義さんからの紹介で今回、登場するのはKDDIの今井 康智さんです。

avatar

今井 康智氏

KDDI
渉外・コミュニケーション統括本部 渉外・広報本部 広報部

KDDI入社後、法人営業を経て、モバイル損保「au損保」立ち上げプロジェクトに参画。KDDI帰任後はM&A業務も手がけ、2020年より広報部に所属。現在は、全社イベントのプロジェクトマネージャーを務めるほか、広報部横断でメディアリレーションや危機管理広報の強化推進中。

Q1:現在の仕事の内容とは?

広報部のエキスパートとして、広報全体のミッションやさまざまな課題解決に日々取り組んでいます。中長期で対応が必要になる案件の対応のほか、メディアの皆さまとの信頼関係を築くために、横断的なコミュニケーションにも力を入れています。また、KDDIグループ最大規模のビジネスイベント「KDDI SUMMIT」では、プロジェクトマネージャーとして全体を統括し、社内横断でイベントを推進しています。社会インフラを担うKDDIにとって、通信障害や災害発生時には、迅速かつ的確な情報発信が求められます。そのため、企業リスクへの対応を含め、広報部全体の危機管理体制と広報力の強化にも積極的に取り組んでいます。

Q2:これまでの職歴は?

実は私が広報の仕事に携わるようになったのは最近のことです。それまではさまざまな分野を経験してきました。KDDI入社後は関西エリアで法人向けモバイル営業を担当し、“ガラケー”全盛期に業務アプリを携帯に搭載する「モバイルソリューション」を大手企業に提案していました。広報やPRとは無縁でしたが、世界初のデバイス開発プロジェクトで、お客様が出したプレスリリースが全く記事にならなかった悔しさが、後のキャリアの転機になったと感じています。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1845 / 2353 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ