雄大な自然の中を駆け抜けるシーンが印象的なSUBARUのSUV「レヴォーグ レイバック」の新CMが、7月18日から放映されています。SUBARUのOBで、宣伝と広報の双方を経験した岡田貴浩さんがこのCMで注目したのは「ロケ地」でした。
SUBARU レイバックCM「自由という名の冒険」(Extendedバージョン)
意外と珍しい宣伝と広報の連携
SUBARU レヴォーグレイバックの新しいCMが流れ始めています。CM自体はオーソドックスなクルマの世界観を表現する王道CMです。ロケ地は北海道の釧路付近で、日本とは思えないような「大地」と「レイバック」のコンビネーションがダイナミックに描かれています。
さて、今回はこのCMの内容についてではなく、気になったことがあります。このCM放映開始の後、自動車メディアが一斉にこのロケ地「釧路」での試乗記を掲載し始めたことです。
これは推測ではありますが、広告を制作する宣伝課と試乗会を運営する広報部が連携をとり「CMロケ地で試乗会を開催するのは面白いのではないか」といった発想からこの企画が実現したのではないかと考えられます。
広報部が主催する「試乗会」はその商品のコンセプトや商品特徴などを自動車メディアやジャーナリストの方に体感していただくために「場所」が選定されます。例えばスポーツカーであればサーキットが選ばれたり、SUVならダートの多い山間部などが選ばれます。
同様に宣伝課が制作する商品のロケ地もクルマのコンセプトにあった場所が選ばれます。ならば「同じ場所でもいいではないか」と思うのですが、いままで私の記憶ではそういった試みはあまりなかったように思います。もちろん「スポーツカーのサーキット」のような王道では同じような場所の場合はたくさんありますが、いわゆるCMの「ロケ地」と「広報部試乗会」に同じ「釧路」が選ばれるようなことはなかったのではないかと思います。