Mrs. GREEN APPLE(以下ミセス)は、メジャーデビュー10周年を記念したアニバーサリーベストアルバム『10』が7月8日にリリースされたことに合わせて、6月30日より「CD聴こうよ。」というメッセージのもと全国各地でプロモーションを行っている。このメッセージは、2年ぶりにCDを発売するミセスが、ストリーミング時代にCDを売る意味を考え、CDの良さを改めてリスナーに共有したいという思いのもと、つくられた。
ストリーミング数100億回を超える史上初のアーティストになったミセスがなぜこのようなプロモーションを行うに至ったか。その背景を、ミセスのフロントマンでもあり、プロデューサーでもある大森元貴氏から依頼され、共に企画を担当したdentsu zeroクリエイティブディレクター/コピーライターの有元沙矢香氏に聞いた。
「ミセスにとって2年ぶりのフィジカルなCDの発売。その思いを大森さんにお伺いしたところ、CDを“聴いてもらう”ということにとても強い思いを持たれていました。CDを聴いたことのない世代にも聴いてもらうためにCDプレーヤーまで発売したりとそのお話がとても面白く、“CDを聴く”という体験自体を広告しようと話しました。ストリーミングの圧倒的な王者であるミセスだからこそ、CDで音楽を楽しむ素晴らしさを改めて世の中に伝えられるエネルギーがあると思いました」とメッセージの背景を説明する。