メルカリとP&Gジャパンは8月7日、「#洗ってはじメル ミライプロジェクト」の発足式を開催した。フリマアプリでの衣類出品や購入の際、「ニオイ」が障壁になることを受けた取り組みだ。P&Gの洗濯洗剤「アリエール MiRAi」が訴求する“新品級消臭”を活用し、「出品前に洗う」という行動を促す狙いがある。
7月28日に東京都内で実施されたメディア発表会で行われた「#洗ってはじメル ミライプロジェクト」の発足式。P&Gジャパン ファブリックケア 洗剤事業部の鍾(ゾン)暁芳氏(一番左)とメルカリ執行役員 VP of Marketing Marketplaceの千葉久義氏(左から二番目)に加え、タレントの大倉士門(右から二番目)と池田美優(みちょぱ)夫婦も登壇した
「フリマ出品」と合わせて「消臭機能」を訴求
プロジェクトは、7月にリニューアル発売された「アリエール MiRAi」を、フリマアプリでの衣類出品と結びつけて訴求するもの。8月7日から31日までの期間中、抽選で100人に「アリエール MiRAi」(ボトル+詰替)半年分とメルカリポイント3000円分をセットで提供する。
#洗ってはじメル ミライプロジェクトのロゴ
アリエール MiRAiは、2024年6月に発売された濃縮液体タイプの洗濯洗剤で、2025年7月に機能面・パッケージともに刷新された。「洗浄成分」と「抗菌成分」を従来品より高く配合し、まるで「新品」のように消臭することを訴求している。
リニューアル品(左)と従来品。リニューアル品では、ロゴなどを大きくして、店頭などでの視認性や機能性の訴求力を高めた
出品をためらわせる“ニオイ問題”
背景として、メルカリには以前から、衣類の出品や購入にあたり「ニオイが気になる」「状態に自信がない」といった声が寄せられていた。画像に映らないニオイは、出品・購入の判断に影響を与える要素のひとつといえる。国内の衣類廃棄量は年間約48.5万トンで、メルカリでの出品はその約1割(重量ベース、メルカリ社内試算)に相当するが、ニオイを理由に循環から漏れている衣類も少なくない。こうした現状を受け、両社はプロジェクトを立ち上げた。



