約4年ぶりのCMで炊飯器市場に攻勢 備蓄米もふっくら炊けるパナソニック新商品

約8年ぶりの体験イベントも開催

政府が米増産方針を発表するなど、「令和の米騒動」は収束の兆しを見せていない。備蓄米も流通する中、パナソニックは精米後に時間が経過した古米でもおいしく炊き上げる可変圧力IHジャー炊飯器「X9D」シリーズを9月上旬に発売する。様々な品質の米が流通する中、米の状態に応じて炊き方を調整するAIを強化。古米においてはAI非搭載時と比較して、甘みを約9%高めてふっくらと炊き上げる。

写真 商品・製品 フラグシップモデルの「SR-X910D」(左)

フラグシップモデルの「SR-X910D」(左)

発売されるのは、可変圧力IHジャー炊飯器「ビストロ」の新商品で、「SR-X910D」(5.5合炊き)と「SR-X918D」(1升炊き)の2機種。カラーはブラックとライトグレージュの2色を展開する。市場想定価格は「X910D」が税込9万9000円前後、「X918D」が税込10万5000円前後であり、月産台数は5400台を計画している。

同社の炊飯器の強みである「Wおどり炊き」は、急減圧を伴う可変圧力技術とIH技術による高速交互対流によって、釜の中で米粒を「おどらせ」、ムラなく加熱する炊飯技術。2013年に初めて搭載されて以降、10年以上にわたり進化を重ねてきた。

2023年には米の状態や室温など合わせて最適な火加減・圧力加減を自動で調整する「ビストロ匠技AI」を搭載。新商品はAIの精度を向上させ、「Wおどり炊き」を進化させた。

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