8月28日(木)からスタートする「Creative & Planning Summer Camp ~クリエイティブと企画の学校~」。講師を務める3名のクリエイターに学生時代の過ごし方や就活についてインタビュー。
第2回は、博報堂のクリエイティブディレクター/コピーライターを務める小島翔太さんへの一問一答です。インターンで挫折しつつも、突き進んだモチベーションや大切な考え方を伺いました。就活を頑張る方は参考にしてみてください。
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Q. 普段は、どんなお仕事をしていますか?
A. 広告に限らず、世の中の人が「最高」と思ってくれるものをつくる。
博報堂でクリエイティブディレクター/コピーライターをやっています。平成生まれのメンバーが集まった「CREATIVE TABLE 最高」という社内のクリエイティブチームを立ち上げて所属しています。
Q. 広告業界を目指したきっかけは?
A. 心を動かす“物語”に関わりたかった。
両親が共働きだったため、小さい頃は一人でテレビや漫画を見て過ごす時間が多かったです。その中で、自然と「物語」に心惹かれていき、心を動かす仕事っておもしろそうだなと思いました。美大とか映画の道など、進路を絞って突き進む勇気はなかったんですが、サラリーマンとして物語に関われる「広告」という仕事に魅力を感じて、この道を目指しました。
Q. インターンや就活で印象に残っている出来事はありますか?
A. 電通も博報堂もインターンの最終選考で落ちて絶望しました(笑)。
インターンの面接で落ちてしまったことですね。最終まで進み期待もあったぶん、落ちた時のショックが大きかったですね。就活って落ちた理由もわからないので。その経験から、「自分にはまあとにかく何かが足りなかったんだな」と思って、できる行動を続けました。
Q. どうやって立ち直りましたか?
A. とにかく“動き続けた”。
不安なぶん、とにかく動いていたような気がしますね。OB訪問をしたり、広告会社が登壇するイベントに足を運んだり、ベタに広告の本を読んだり。「動けば何か変わるかもしれない」と思っていたのと、ずっと考えててもあんまりいいことないタイプな気もしていました。
Q. 就活の失敗談はありますか?
A. 無敵の立場をもっと使えばよかった。
「もっといろいろな人に会って話を聞いておけばよかった」と後悔しています。学生って、実は“無敵の立場”で、学生からの申し出に「協力したくないな!」という大人の人は少ないと思います。今の僕が話そうとするとかなりハードルの高いようなすごい人でも、相手が学生だったら話をしてくれる人は多いんじゃないかな。そういう人たちにもっとたくさん話を聞いて、いろいろな世界を見ればよかったです。
Q. 学生に向けたアドバイスがあればお願いします!
A. 一人で悩まず、とにかく動いて人と話してみて。
僕自身は一人でじっと考え込んでいても、前に進めないタイプでした。だからこそ、同世代の仲間や、社会人と話すことをおすすめします。“とりあえず”でいいので、まずは行動してみてください。
Q. 学生時代の経験で、今に活きていることは?
A. 経験・記憶・感情、全部が“引き出し”になる。
活きていることだらけですね。広告の仕事って、正解がない中で人の心を動かすものを考える仕事。人の気持ちを考えるためのヒントが、自分が今まで見たこと、聞いたこと、感じたことにあります。僕も日々、その“引き出し”の中から答えを探しているので、たくさん経験して、引き出しを増やしてほしいですね。
Q. 今回のイベントでは、どんな体験が待っていますか?
A. 普段の学生生活では体験できない。
広告の魅力だけじゃなく、仲間との出会いも楽しんでほしいです。Creative & Planning Summer Campでは、チームで課題に取り組みます。その中で得られるうれしさや悔しさはすごく貴重。ふだん出会わないような“同志”との出会いは、きっと一生の宝物になります。
Q. 最後に、学生へのメッセージをお願いします!
A. 自分の引き出しを増やす絶好の機会!
ちょっとでも「いいかも」と感じたら応募してみてほしいです。もし参加して、つまらなかったとしても「つまらない」という引き出しが増えるだけです。もちろん「つまんなかったね」とならないように頑張りますが(笑)。僕自身、普段嫌なことがあっても、その引き出しが増えたと思うようにしています。応募しなかったら、その引き出しさえも増えないままなので、ぜひ行動してみてください。

<Creative & Planning Summer Camp ~クリエイティブと企画の学校~ 講座概要>
●開講日:2025年8月28日(木)~9月2日(火)13:30~16:30
●講義回数:全4回
●開催形式:宣伝会議セミナールーム(表参道)
●定員:50名
●詳細・お申込:こちらから
