パルコが8月19日、新レーベル「PARCO GAMES（パルコゲームズ）」の立ち上げを発表した。
同社は2023年、新規事業としてゲーム事業専門チームを発足し、2024年9月から「ゲーム事業開発部」として、催事・EC・メディア・コラボレーションなどを多角的に展開してきた。今回新たに「パブリッシング事業」に本格参入し、開発支援からパブリッシング・マーケティング・2次展開までを一気通貫で実施・サポートする。
本事業は、同社がこれまでファッション・エンタテインメント・アートなど多岐にわたるカルチャー領域での事業展開を通じて培った独自の目利きと創造性をゲーム分野へ活用し、従来の文化創造事業領域をさらに広げるものだ。
パブリッシング事業においては具体的に、「PARCO GAMES」が厳選した国内外のインディーゲーム計3タイトルを取り扱い、2025年冬の販売開始を予定している。また、これまでも行ってきたOOH広告などPARCO実店舗を活用したプロモーション、作品の魅力・世界観を拡張させるMDおよびポップアップ・展覧会などのイベント展開、パルコ内の他エンタテインメント事業と連携したメディアミックス展開などを強化していく。
『南極計画』『CONSTANCE』『the Berlin Apartment』の3タイトルを2025年冬にリリース予定。
新レーベルの立ち上げに際し、8月19日より公式サイト、TikTok、YouTubeチャンネルを開設し情報発信を強化。さらに9月25日～28日に幕張メッセ（千葉）にて開催される「東京ゲームショウ2025」にも、ゲームレーベルとして初出展する。
ゲーム事業開発部 部長の西澤優一氏は今後の展望について次のようにコメントしている。
「パブリッシング事業でのタイトル取り扱い拡大とグローバルで独自性ある事業を推進し、同時に国内外での『PARCO GAMES』の認知、ブランディング向上につなげていきたい。また今後は、ゲームIP開発の着手も視野に入れており、自社でのゲームIP開発・保有から自社パブリッシングへつなげ、ゲーム事業の成長基盤をより一層強固にすることを目指す」（西澤氏）。
PARCO GAMESのロゴは、ゲームの自由さや楽しさを、書体の軸をバラバラにすることで表現。「書体のデザインそのものも硬すぎないキャッチーで少しかわいげのあるものにして、人感を残しています。シンプルでありながら、わちゃわちゃもしている、そんなロゴをイメージしています」（パルコ ゲーム事業開発部）。
＜コンセプト＞
『パルコは、ゲームのために、何ができるか。』
パルコはさまざまな街とともに、多様な文化と歩んできました。
ファッション、映画、音楽、文学、そして人が集う場。
文化は人々が自分らしく生きるために欠かせないものだと信じています。
ゲームもまた、日本が誇る大切な文化のひとつ。
だから、「パルコはゲームのために何ができるか」を問い直し、探求し、
実現していこうと思います。
例えばリアルな空間や街の力を活かし、ゲームとの接点を拡げていくこと。
例えばこれまで培ってきた経験や感性を融合させ、新たなクリエイターたちとともに、
誰かの心を温め、動かすようなゲームを世界に届けること。
あらゆるゲーム好きの人々とともに、ゲームの可能性を探り、ゲームの未来を拡張する。
私たちは、新たな挑戦を続けています。
