成果を出す発注者が知っている、フリーランスの活かし方──裏方で支える「ギルド型」を解説

この連載では、フリーランスとの協業が大きく変化していることをお伝えしています。「職種やスキルだけで人を選ぶ時代」から、「価値の届け方や関係性で選ぶ時代」へとシフトしていることを

第1回

でお伝えしました。

そして

前回

は、体系化された知識と「教える力」で価値を提供する「コンテンツ教育型」フリーランスを取り上げました。このタイプは専門知識を分かりやすく伝える教育スキルを持っています。組織全体のスキルアップという長期的な成果で評価されるのが特徴です。

今回取り上げるのは「ギルド型」フリーランスです。コンテンツ教育型とは対照的に、複数人の力を「統合・調整する力」で価値を生み出します。プロジェクトの複雑化やリモートワークの増加により、「見えない調整力」の重要性が高まっています。表舞台よりも裏方での調整力・構造設計力でチームを支えるこのタイプの価値と活用ポイントを詳しく見ていきましょう。

ギルド型の特徴:複数人の力を「全体最適」に変換する力

ギルド型は、個々の専門性を活かしながら、全体として最大の成果を生むプロジェクト設計力に長けたタイプです。際立つ特徴は、複数人の動きを整理・調整し、チーム全体の力を最大化できることです。

具体的な活動領域は、多岐にわたります。チーム編成と役割分担の最適化、情報共有の仕組みづくりと運用、スケジュール調整とリスク管理、品質・納期・コストのバランス調整などです。単なる進行管理ではありません。プロジェクト全体を俯瞰して最適な構造を設計し、それを実際に運用する力を持っています。

価値観の面では、表立った成果よりも「プロジェクトが滞りなく進むこと」に使命感を持ちます。個人の成果よりも「チーム全体の成功」を重視するのも特徴です。問題が起きてから対処するのではなく、問題の早期発見と解決策提示を自然に行います。

コンテンツ教育型が知識を教えることで価値を生むのに対し、ギルド型は人と人、作業と作業を「つなぐ」ことで価値を生みます。一人ではなく、複数人の力を活かすことに喜びを感じるタイプと言えるでしょう。

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フリーランスの生態系を読み解く ~発注の失敗を防ぐ、“タイプ別”人材の見極め方~
青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

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