単身者・二人暮らしの需要に変化 パナソニックが狙う「安さ」より「上質」の小世帯市場

省スペースかつ高機能な商品ラインナップを訴求

パナソニックは、単身者や2人暮らしといった「小世帯」に向けて「シンプルかつ高機能な家電」を訴求する。従来の小世帯向け家電は、省スペースや低価格が重視される傾向にあったが、同社の市場調査により、小世帯ユーザーもシンプルでありながら「上質な生活」や「品質」を求めていることが明らかになった。こうしたニーズに合致する商品をピックアップして専用サイトや店頭などで提案していく。

イメージ 小世帯向けに訴求する「コンパクトかつ上質」な家電

小世帯向けに訴求する「コンパクトかつ上質」な家電

今回「コンパクトなのに上質で心地よく過ごせる家電」として打ち出すのは、冷蔵庫、電子レンジ、コンパクトベーカリー、ななめドラム洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、レイアウトフリーテレビ、マッサージチェアの7カテゴリー(いずれもオープン価格)。既存商品に加え、今後発売予定の新商品も含まれる。いずれもフラグシップモデルに搭載された機能の中から、小世帯の暮らしに必要とされる価値を厳選して搭載している点が特徴だ。

8月21日に小世帯向けおすすめ商品を紹介する専用サイトを開設し、これらの家電を取り入れた暮らしを訴求する動画も公開する。

小世帯でも「上質な暮らし」

国立社会保障・人口問題研究所の将来予測によれば、1980年に約32%だった「単身世帯」や「夫婦のみ」といった小世帯は、2020年には約58%を占め、今後も増加が見込まれている。さらに都市部を中心に住宅面積が縮小傾向にあることから、家電市場ではコンパクトで設置しやすい機種の需要が高まっている。

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