投票先を生成AIに決めてもらう未来? ChatGPT、Perplexity、Grokを活用したZ世代の選挙事情

密着型のエスノグラフィー調査から見えてきたZ世代の誤解。Z世代に対する一般論と実態のギャップ。若者の研究所にて、学生研究員が大人と対話をしながら自らの世代を分析する中で生まれた連載企画です。――見かけなくなった職場結婚、ビール離れの実際、たばこに代わる嗜好品、奢る・奢られ論争の最前線――「えっ?そうなの?」、大人が知らない「ビーリアルな」Z世代理解に迫ります。

7月20日に投開票された参議院議員選挙では、若者の選挙参画が進んだようです。今回は投票先の検討に生成AIを活用したTさんに話を聞きました。

今回の密着対象者

Tさん(21)大学4年生(男性)

2003年生まれ。東京都出身。来年から大学院に進学予定。最近ハマっていることは、Google Earthのストリートビューで海外の街並みを見ること。世界旅行気分を味わうことができるんだとか。

政治に対する期待は、治安維持と税金の使い方

以前のMBTIの記事、面白かったって多くの読者の方にコメントをもらったよ。今回のテーマは参院選なんだけど、Tくんは今回の参院選をどう見てたの?

ありがとうございます。それはよかったです(笑)

 

僕自身は政治に関心が高い方ではないと思いますが、選挙は18歳で選挙権を得てから欠かさず行っています。

偉いね!今回の選挙では、政治に対してどんなことを期待していたの?

今回は、不法移民で治安が悪化している地域があるので、もっと厳格な入国管理や治安維持をしてほしい。

 

あとは、税金の使い方。社会保障だけでなくてもっと若者に税金を使ってほしい、ということを思っていました。

なるほどね。関心が高くないと言いつつ、現状の政治に思うところはあるのね。

生成AIを複数活用して情報の質を高める

今回の参院選では、Tくんはどうやって投票先を決めたの? AIを使っていろいろやったとか。

はい。細かいんですがこんな感じで投票先を決めました。

 

1.まず、ChatGPTに「東京選挙区の候補者情報」を問い合わせ、候補者一覧とプロフィールを整理しました。

 

2.Perplexityでも同様の質問を行い、記載内容をクロスチェック。

 

3.XのGrokを使って各候補者の発信内容を調べて。

 

4.テレビや日経新聞やWBSも見ました。

 

5.友達とこの政党盛り上がっているよねとか、ヤバいよねとか、真剣に話すというよりかは、選挙パフォーマンスを楽しむ感覚で話してます。

 

6.最後に、政策の中身、実績、自分と価値観との整合性を確認して、最も自分の考えに近い候補者を選択した感じです。

イメージ 各候補者についてPerplexityに聞く

各候補者についてPerplexityに聞く

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Z世代の誤解とリアル。「ビーリアルな、密着エスノ記」
石崎 健人(若者の研究所 研究員・バイデンハウス 代表取締役・定性調査モデレーター)

いしざき・けんと/慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティング・ファームなどを経て現職。Weiden Haus(バイデンハウス)の消費財、ラグジュアリー、テクノロジーのリーダーシップ。生活者への鋭い観察眼と洞察力強みに、生活者インサイトの提供を得意とする。2025年よりインタビュールーム株式会社(Researto.)取締役。
「若者の研究所」は、高校生・大学生による若者のシンクタンク・コミュニティ。毎月、様々なテーマに対し、Z世代の思考・価値観・行動の傾向に迫る調査レポートを発行している。

石崎 健人(若者の研究所 研究員・バイデンハウス 代表取締役・定性調査モデレーター)

いしざき・けんと/慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティング・ファームなどを経て現職。Weiden Haus(バイデンハウス)の消費財、ラグジュアリー、テクノロジーのリーダーシップ。生活者への鋭い観察眼と洞察力強みに、生活者インサイトの提供を得意とする。2025年よりインタビュールーム株式会社(Researto.)取締役。
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