Mrs. GREEN APPLEが『嵐』以来の快挙 博報堂調査で見るコンテンツビジネス2025

博報堂DYホールディングスと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は8月20日、先般より実施していた「コンテンツファン消費行動調査2025」のデータをもとに、アニメや音楽など全11カテゴリ・計1,700以上のコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力ランキング」を算出したと発表した。

コンテンツビジネスラボは、コンテンツを起点とした広告やビジネス設計の支援を行う博報堂内の専門チーム。「リーチ力・支出喚起力」は、企業のコンテンツ活用を促進するために、コンテンツビジネスラボが開発した独自指標。そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標を「リーチ力」。コアファンによる、年間の関連市場規模の指標を「支出喚起力」と読んでいる。

「リーチ力」は、コンテンツの力を活かして幅広い生活者に自社商品やサービスを知らせる際に参照。この指標が高いと、キャラクタータイアップ・CM への起用・PR などの活用に向いている。一方で「支出喚起力」は、自社の商品やサービスそのものにコンテンツを組み込んだオリジナルの企画を開発し、コンテンツファンの実際の購買を目的とする際に、どのくらいの売上規模が見込めるかを推計するもの。

今回の結果は以下の通り。

  • コンテンツ支出額は1人当たり85,137円(前年比+6,034円)と過去最高額を更新。リアルイベント市場と音楽ジャンルが支出を牽引。
  • コンテンツ支出者数自体は減少も、熱心なファン層による1人あたりの支出増が市場を支える。
  • 『Mrs. GREEN APPLE』が「リーチカ」5位、「支出喚起力」11位と両ランキングで躍進し、ファン拡大と収益化の両立を実現。

コンテンツ支出額 過去最高に

生活者のコンテンツへの支出金額は85,137円(前年比+6,034円)と、2011年の調査開始以来、過去最高を記録した。コロナ禍の落ち込みから、2023年調査以降3年連続の上昇となり、エンターテインメント市場の本格的な盛り上がりを示しているとした。

市場カテゴリごとに見ると、これまでも拡大を続けていたリアルイベント市場の伸びがさらに著しく、推定市場規模は1兆2,596億円(前年比+22%)。また、前年調査で大幅に拡大した関連グッズ市場(7,106億円)やデジタルコンテンツ市場(4,827億円)も引き続き高い水準となった。

コンテンツジャンルごとに見ると、音楽ジャンルが最大の市場規模(8,005億円)で、全体の支出増を牽引。特に、コンサートや音楽フェスティバルなどのリアルイベント市場(3,122億円)は調査開始以来2番目の高水準となったほか、デジタルコンテンツ市場(920億円)は過去最高を記録。関連グッズ市場(747億円)も高水準を維持し、調査全体のトレンドを象徴する形で市場を押し上げた。

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