「ありがとう」「ごめんね」の気持ちをお酒に乗せて サントリー「ノンデネ」誕生の背景

人間関係のサポートで若年層の酒接点を創出

サントリーは、LINE公式アカウント「おとなサントリー」において、新ソーシャルギフトサービス「ノンデネ」を8月12日から提供している。「ありがとう」「ごめんね」といった気持ちに応じたスタンプとともに、同社の酒商品と交換可能なドリンクチケットを送ることができる。若者のスタンプによるコミュニケーション文化や、「LINEギフト」などで盛り上がる酒ギフト市場に着目した施策であり、人間関係のサポートを通じて酒と若年層の接点創出につなげる考えだ。

グラフィック 200種類以上のスタンプを選択できる「ノンデネ」

200種類以上のスタンプを選択できる「ノンデネ」

同サービスは「おとなサントリー」から「ノンデネ」にアクセスして利用できる。価格は1回あたり290円(税込)。届けたい気持ちに応じたスタンプと、届けたい相手を選択してLINEで送付する。URL形式でメールや各種SNSでも送ることができる。

受け取り側にはスタンプのほか、ドリンクチケットが送られる。チケットの対象商品は「サントリー生ビール」「翠ジンソーダ缶」など8種類であり、そのうちひとつを選択可能。商品と引き換え先の店舗を選択してクーポンを発行後、全国のファミリーマートおよびローソン店舗(一部除く)で使用し、商品を受け取ることができる。

スタンプは、同サービスのオリジナルキャラクター「デネさん」が日常のささやかな気持ちを表現するデザインで、200種類以上をラインナップしている。「デネさん」はかわいらしい見た目に反して、すね毛など特徴的な要素を持つ。戦略推進・CRM部の竹内菜緒美氏によると「人間関係を紡ぎつつ、お酒を届けるサービスを体現するキャラクター」として、「お節介で少し不器用なオジサン」をモチーフにしたという。

スタンプといっしょに一杯贈ろう『ノンデネ』コンセプトムービー

「デネさん」がギターを弾きながら渋い声で歌うコンセプトムービーも公開。「頼ってくれていいよ」「応援してるよ」といった伝えたい言葉があっても、「おせっかいかも」と考えてしまい、しまい込んでしまう現代人の共感を呼ぶシーンを描き、「ノンデネ」を使うことで気軽に気持ちを伝えられることを表現している。デネさんの声と歌は、2003年に解散したバンド「たま」の元メンバー石川浩司氏が担当している。

同社は「ノンデネ」を通じて、人間関係をサポートするとともに、若年層のお酒接点の創出やギフト市場の活性化を図る。ユーザーからは好意的な意見が寄せられており、すでに想定以上の利用があるという。

お中元やお歳暮といったフォーマルギフトにおいても、酒ギフトは主力カテゴリーの一つになっている。アプリを通じてプレゼントできる「LINEギフト」でもお酒を贈るニーズは高く、同社は「お酒ギフトには単に『モノを贈る』だけでなく、人間関係を深めるツールとして、他カテゴリーよりも独自性がある」としている。デジタルを活用した新たなお酒のギフトシーンの創出により、同社に対する共感や愛着なども醸成していきたい考えだ。

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