「健康ミネラルむぎ茶」1カ月で1億本突破のワケ 猛暑とMLBコラボが後押し

伊藤園は8月18日、麦茶飲料「健康ミネラルむぎ茶」の販売数量が7月に1億本を突破し、ブランド史上最高の実績を更新したと発表した。記録的な猛暑と売場での露出強化に加え、米国MLB(メジャーリーグベースボール)とのコラボ商品が消費者の関心を集めたことが要因とされる。一方、インテージの調査によると麦茶市場全体では2025年4〜7月の販売は前年同期を下回ったが、年次では2017年の542億円から2024年は869億円へと約1.6倍に拡大している。

「健康ミネラルむぎ茶」が7月に発売した、米国MLB(メジャーリーグベースボール)とのコラボ商品のキービジュアル。コピーには「地球があつい日は、麦茶がうまい日だ。」と掲げた

「健康ミネラルむぎ茶」が7月に発売した、米国MLB(メジャーリーグベースボール)とのコラボ商品のキービジュアル。コピーには「地球があつい日は、麦茶がうまい日だ。」と掲げた

猛暑と棚拡大が生んだ“1億本”

「健康ミネラルむぎ茶」が1億本を越えた7月の販売数量は、前年同月比でも約1割伸長している。要因として、同社の担当者は「店頭での接点が増えたこと」と説明する。MLBとのコラボ商品をきっかけに売場での露出が広がり、生活者の目に触れる機会が増えたという。

米国MLBとのコラボ商品をきっかけに、生活者との接点が広がったという

米国MLBとのコラボ商品をきっかけに、生活者との接点が広がったという

さらに担当者は、「今夏の気候の後押しもあり、例年以上に需要が高まった」とも語る。気象庁によると、7月の平均気温は平年比+2.89℃と観測史上最高を更新し、各地で35℃を超える日が続いた。「酷暑の中でもごくごく飲める無糖の麦茶は、スポーツドリンクの代わりとしても選ばれた」(担当者)。

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