中国Midea傘下になった「東芝」家電の今 渋谷の新開発拠点で存在感発揮を狙う

デザイナーやクリエイターとの共創を図る

東芝ライフスタイルは8月28日、東芝家電ブランドの新たな開発拠点「Tokyo Design Center(TDC)」を開設した。場所はShibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ、東京・渋谷)の9階。若年層を含む多様な価値観を家電デザインに反映させることを目的とした施設で、家電を活用したアート展示やトークイベントなど、クリエイターやデザイナーとの共創施策も実施する。

「Tokyo Design Center(TDC)」(エントランス)

「Tokyo Design Center(TDC)」(エントランス)

かつて業績不振により中国の美的集団(Midea)に譲渡された東芝の家電ブランドだが、同施設を通じて若年層に支持される商品を生み出し、日本市場で再び存在感を示していく考えだ。

「TDC」はワーキングスペースや3Dプリンターなどを備えた開発ラボなどをそろえたプロダクトデザインの開発拠点で、デザイナーなど数十人が勤務する。デザイナーやパートナーの交流を目的とした「コ・クリエーションスペース」は、黒と白を基調とする二つの空間で構成。最新の家電デザインのトレンドが黒と白を基調としていることを表現している。

個々のライフスタイルに合わせたデザインを迅速に製品へ落とし込むことを目的としており、クリエイターやベンチャー企業、アーティストとの共創を目指す。そこで、多様な価値観が交わる渋谷に拠点を構えた。

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