米カリフォルニアのクリエイティブ企業8ships(エイトシップス)とサントリーグループのGood Measure(グッドメジャー)が主催する都市型フェス「RIZE3x Expo」が、8月30日から大阪で始まる。舞台となるのは大阪市内500カ所に及ぶ文化財や商店街などで、街全体が参加型のクエスト(冒険体験)となる。サンリオや東映アニメーションを含む16の企業・自治体と14の大学が参画して地域活性と文化やエンターテインメントを結びつけ、日本の魅力を国内外に発信する。
メイン会場となる大阪・梅田の9階建てのビル「RIZE TOWER」に設けられた体験専用ルームのひとつ。もとは飲食店などが入るオフィスビルだったが、取り壊しが決まったため期間限定でイベント会場として再活用された。建物全体に多彩な体験型エリアを展開している
大阪の街500カ所が“冒険体験”の舞台に
フェスのテーマは「REVIVE JAPAN × Hidden Gems」。万博開催に合わせ、大阪や日本の魅力、特に未発見の文化や地域資産を国内外に広く発信することを目指す。期間は9月21日まで。
イベントは、「RIZE TOWER」を起点に、市内500カ所に仕掛けられたミッションをめぐる仕組み。イベントやデジタルアートや昭和レトロ、双方向型の体験など、多様なアトラクションを揃えている。観光資源や生活の場が、イベント参加の舞台へと転換されているのが特徴的。
8月28日に大阪・梅田で開催されたメディア向け内覧会には、「RIZE3x Expo」主催の8ships代表取締役 Terry Tomonaga氏が登壇。「一つの体験が次の体験につながっていく過程を楽しんでほしい。”大阪から世界へ”をテーマに、多様な体験を通じて日本の隠れた原石・魅力を世界に届けたい」と語った
参加者はWeb3技術を活用した専用アプリを通じて各所を訪れ、ミッションをクリアするとバッジが発行される。取得したバッジは限定グッズやVIPイベントへの参加資格となり、移動や体験が報酬として還元される。デジタル上に行動の記録が残るため、街を歩く行動自体がイベント参加の一部になるという。

