成果を出す発注者が知っている、フリーランスの活かし方 ──発信力と影響力で広げる「インフルエンサー型」を解説

この連載では、フリーランスとの協業が大きく変化していることをお伝えしてきました。「職種やスキルだけで人を選ぶ時代」から、「価値の届け方や関係性で選ぶ時代」へとシフトしているという見解から

「応援共感型」

「感性表現型」

「コンテンツ教育型」

「ギルド型」

の4つのタイプをご紹介してきました。

今回は、SNSのフォロワー基盤や発信力を武器に”情報を広げる”役割を担う「インフルエンサー型」について解説します。例として、SNS総フォロワー5万人を持ち、数多くの企業とタイアップしてきたカナさん(31歳)をペルソナに設定し、このタイプのフリーランスとの協業方法と気をつけるべき点をお伝えします。

インフルエンサー型とは?

インフルエンサー型とは、SNS上で発信力・影響力を持ち、認知拡大や共感形成を得意とするフリーランスです。

企業にとっては単なる「広告塔」ではなく、「ファンとの関係性を持つ媒体」として機能します。カナさんのように、セルフプロデュース力が高く、自分自身をブランド化している人材は、企業のブランドイメージと結びつくことで大きな効果を発揮します。

カナさんは美容・ライフスタイル系のインフルエンサーとして、InstagramとTikTokを中心に活動。フォロワーの8割が20〜35歳の女性で、エンゲージメント率は平均2.8%と業界平均を上回る数値を維持しています。この数値は、質の高いフォロワーとの関係性を証明する重要な指標となっています。

イメージ 「インフルエンサー型」

このタイプの強みと提供価値

① 即時拡散力

新商品の情報をSNSで瞬時に広められる力があります。カナさんの場合、投稿から24時間以内に平均800のいいねと45のコメントが集まり、ストーリーズの到達率は25%程度を維持しています。この安定した反応率が、企業にとって予測可能なリーチを提供します。

② 共感による説得力

フォロワーとの信頼関係があるため、従来の広告よりも届きやすい特徴があります。「カナさんがおすすめするなら試してみたい」という声が多く、実際にカナさんの紹介した商品の購買率は一般的な広告の2.5倍程度になることも珍しくありません。これは数値以上に、フォロワーとの心理的距離の近さを表しています。

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フリーランスの生態系を読み解く ~発注の失敗を防ぐ、“タイプ別”人材の見極め方~
青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

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