理想の世界をポップで鮮やかな色彩で表現、八木秀人氏の個展が開催中

クリエイティブディレクター・八木秀人氏よる個展「A life in utopia」が、東京・表参道のYUGEN Galleryで開催中だ。

八木氏は、1975年生まれ。2001年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、マッキャンエリクソン、電通でアートディレクター、グラフィックデザイナーとしてマイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、ユニクロ、Honda等を担当。2018年にクリエイティブカンパニー、Hand Inc.を設立した。アートディレクターとして活躍しながら2010年、アーティストとしても本格的に活動を開始。2018年から4年間、東京とニューヨークで展覧会を毎年開催するなど精力的に作品を発表し、北米地域を中心に34点がコレクションされている。

本展では、白を基調としていた、これまでの作風を一新。男性作家の視点から描く「自由で独立した女性像」をテーマに、八木氏が思い描く理想の世界をポップで鮮やかな色彩で表現している。

「今回の作品はずっと温めてきたアイディアへのチャレンジ」であり、「自分が本当に作りたいものは何なのか」と掘り下げていき、このテーマにたどりついたという。

「単純に、いつかはやりたいと思っていたことのひとつが女性を描くことでした。今回の女性像は妻をモデルにしています。毎日楽しそうにしている姿を見て『女性たちが幸せに生活できたら、世界は平和になるんじゃないか』と思いつきテーマにしました。

妻をモデルにはしていますが似せてはないですし、特定の誰かを描いているわけでもないです。言葉も妻とのコミュニケーションからこういうメッセージにしようと決めたのでも、彼女が言ったことでもない。普段話していることから 『女性にとって、こういうことが幸せなのかな』『こうなったら世の中はよくなるだろうな』 とあくまで僕が感じたこと、考えたことを表現しています」と、八木氏。

制作にはシルクスクリーンを用いた複雑なレイヤー構成を採用し、細密なパーツを一つひとつ切り出す作業を繰り返しながら進行。絵を描きつつも、制作過程で何度も変更を重ねる柔軟なアプローチをとり、試行錯誤の末に独自の質感と奥行きを実現している。
会期は、9月15日まで。

八木秀人個展「A life in utopia」

期間:開催中、9月15日(月)まで

場所: YUGEN Gallery
開館時間: 平日13時〜19時
土日祝日13時〜20時
 ※最終日のみ17時終了
 ※入場は閉場30分前まで ※会期中無休
入場料: 無料
advertimes_endmark

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ