東京・銀座にある大日本印刷株式会社(DNP)が運営するアート関連施設「メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)」にて、9月5日(から「石岡瑛子 I(アイ) デザイン GINZA」が開催される。
アートディレクター/デザイナー 石岡瑛子氏は東京藝術大学卒業後、1961年に資生堂宣伝部入社。前田美波里を起用したポスターなどで頭角を現し独立。70年代にはパルコ、角川文庫など時代を揺るがす数々のキャンペーン、ファッションショーの演出、書籍デザイン他を手がける。80年代初頭に活動の拠点をニューヨークに移して以降は、美術及び衣装デザインなど、さらにボーダーレスに仕事の領域を広げ、舞台「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、アルバム「TUTU」でグラミー賞、映画「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど世界的評価を得た。
生涯にわたり全身全霊をかけて表現し続けた石岡氏は、2012年に死去。その唯一無二の個性と情熱が込められた数々の仕事は、死後もなお語り続けられている。
2020~21年にかけては、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)「石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」、京都dddギャラリー「SURVIVE-石岡瑛子 デザインはサバイブできるか」、東京都現代美術館「石岡瑛子展」という3つの大きな展覧会が開催された。
そして2023年9月に北九州市立美術館からスタートしたのが、「石岡瑛子 I デザイン」展だ。こちらは1960~80年代のグラフィックデザインを中心に、広告キャンペーンから、より私的な展覧会企画やブックデザイン、アートワークまで、代表的な作品を石岡氏の残した言葉とともに展示。茨城県近代美術館、兵庫県立美術館、島根県立石見美術館、富山県美術館の計5館を巡回して、2025年6月にその幕を下ろした。監修は、石岡怜子氏、河尻亨一氏、永井裕明氏[N.G.inc.]によるTeam EIKO。gggやddd、東京都現代美術館での書籍企画や監修も務めている。
今回MMMでは、3階のアートスペースで「石岡瑛子 I デザイン」展の一部を縮小再現するほか、巡回展の様子を記録写真により紹介する。会期は、2026年1月10日まで。
MMMでの展示の様子。
「石岡瑛子 I デザイン GINZA」
| 会期: | 9月5日(金)~2026年1月10日(土) |
| 時間: | 午前11時~午後7時 |
| 会場: | メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM) 3Fアートスペース |
| 休館日: | 日曜・祝日 *地下1階のライブラリは月曜日休館 |
| 入館料: | 無料 |



