きのこの山・たけのこの里・ANAの課題にデザインと映像で応える
日本広告制作協会(OAC)は、9月1日より「14th OAC 学生広告クリエイティブアワード2025」の募集を開始した。応募資格は、学生(高校・高専・専門学校・大学・大学院等に在学中の学生の方)のみ。エントリーは無料。「グラフィック部門」と「映像部門」の2部門があり、明治の2商品(きのこの山/たけのこの里)の課題と全日本空輸(ANA)の2商品(直行便が新規就航したイスタンブール/ストックホルムに行きたくなる広告)の課題の計4課題に挑戦する。若い世代ならではの新鮮なアイデア・表現が期待される。応募締切は11月14日。審査結果の発表は2026年1月を予定し、OAC学生広告大賞1作品(賞状・副賞)、OAC賞・グラフィック・映像部門で各1~3作品(賞状・副賞)、課題提供企業賞・グラフィック・映像部門で各1作品が贈られる。
「グラフィック部門」は、これまでの「ポスター制作」から「新聞広告の制作」へと課題形式を変更した。これは見た目のインパクトやビジュアルの美しさだけではなく、「伝えるためのロジック」「情報設計の力」をより重視する意図から。広告はアートではなく「伝えるためのデザイン」である――。その本質に、向き合ってほしいという思いから、新聞広告というメディアを課題とした。一方の「映像部門」は「伝える工夫」と「見せきる力」が試される。視聴者の関心を引きつけ、飽きさせずに、限られた尺の中でメッセージを伝えきる構成力が問われる。ANAの作品提出規定は縦「9:16」サイズ、つまりTikTokやインスタグラムのリールでの使用を想定しており、シェアされる動画、誰かに伝えたくなるような「共感」や「余韻」の視点も重要視される。
