モスバーガーを展開するモスフードサービスは9月3日より、人気ドリンク「モスシェイク」の発売50周年を記念したキャンペーンを開始した。
モスシェイクは1975年に初登場し、今ではバニラやコーヒーなどの定番フレーバーに加え、「まぜるシェイク」シリーズなど、多彩なラインアップで親しまれている。2025年7月末時点で、累計販売数は8億杯を突破した。
今回のテーマは「3時の“吸憩(きゅうけい)”」。午後3時のカフェタイムにモスシェイクを楽しむことを提案するもので、声優・石田彰がモスシェイクの声を担当するWebムービーや、店内ラジオCM、新宿駅での大型広告などの展開が予定されている。
3時の吸憩にモスシェイク「賛辞の声」篇。
Webムービーは全4篇構成で、いずれも午後3時という時間にちなんだストーリー仕立て。オフィスや車の中など、日常の中でつい息が詰まりがちなシーンに、石田演じる“モスシェイク”が「3時の“吸憩”(きゅうけい)」を提案するという内容。
キャンペーンの企画背景について、同社のデジタルマーケティング担当 小野沢権悟氏は次のように語る。
「女性のお客さまを中心にティータイム利用をいただきたいという考えから企画を始めました。世の中に数多ある選択肢の中で『モスに行きたい』という強い動機をつくる必要があり、女性の購入者割合が高く、SNSなどでも好意的なコメントをいただける”モスシェイク”を軸に捉えることにしました。
さらに50周年という節目でもあったため、メディアやSNSで情報発信いただけるようコミュニケーションを検討しました」(小野沢氏)。
3時の吸憩にモスシェイク「3時のアイス」篇。
“吸憩”というキーワードを印象づける上で、コミュニケーション設計にも工夫が凝らされた。クリエイティブを担当したENJIN TOKYOのクリエイティブディレクター・増田有生氏は、コピーや演出面の狙いをこう語る。
「3時の“休憩”と“モスシェイク”を直感的に結びつけるため、コピーは短く、誰にでもすぐ伝わる表現を意識しました。動画では、文字が“吸われる”ような動きを加え、吸うという行為を強化しています」(増田氏)。
また、SNSを通じた波及を意識した点も、今回の施策の大きなポイントだ。
「今回の企画では、SNS上でいかに発話を生むかが重要でした。そのため、クライアント側と慎重に協議を重ね、人気声優の石田彰さんを起用することに。石田さんのファンの方々が“思わず反応したくなる”コミュニケーションを意識して制作しました」(増田氏)。
9月15日からは、新宿駅メトロプロムナードの壁面に幅14メートル大型広告が登場する予定。
スタッフリスト
企画制作
ENJIN TOKYO、白鹿、AZ
CD+企画+C
増田有生
企画
星野航希、川口奈実、市岡風太
AD
妹尾佳奈
D
坂井 啓、永仮未帆、佐々木彩子
| Pr | 高畑吉宏、富田兼次 |
| PM | 池田飛鳥 |
| 演出+編集 | 平瀬遼太郎 |
| 撮影 | 内田和宏 |
| 照明 | 深谷笑平 |
| 音楽 | 宮原仙枝 |
| SE+MIX | 川村大介 |
| MA | デジタルエッグ |
| CAS | ポケット |
| AE | 尾﨑光紗、清水音乃 |
| NA | 石田 彰 |
| フードST | 勝又友起子 |

