三菱UFJ銀行は9月12日、JR山手線高輪ゲートウェイ駅に直結の商業施設「ニュウマン高輪」(東京・港)内に新型店舗「エムットスクエアTAKANAWA」を開業する。ATM以外で現金を扱わず、資産形成やライフプランに関する相談に特化した店舗で、約20年ぶりの新規出店となる。営業時間を11時から20時までに拡大し、土日祝日もオープンする。JR東日本との協業拠点のとしても機能していく予定だ。
商業施設「ニュウマン高輪」(東京・港)内オープンした新型店舗「エムットスクエアTAKANAWA」の外観
8日に行われたメディア向け発表会では、三菱UFJ銀行 半沢淳一頭取(中央左)とJR東日本の喜㔟陽一社長(中央右)、三菱UFJ銀行 山本忠司リテールデジタル部門長(左から2番目)らが登壇した
平日は11時から20時まで、土日祝も営業
新店舗は個人利用専用で、現金を扱う窓口を設けていない。ATMは設置するが、その他の手続きは来店者がタブレットで行い、スタッフは来店者からの資産形成やライフプラン相談に専念する。ロビーを広く取り、落ち着いて相談できる環境を整えている。
店内は、既存店舗よりゆったりとしたつくりになっており、イベントなども実施する
営業時間は既存店舗より長い11時から20時まで。土日や祝日も営業することで、現役世代や子育て世代の来店を想定する。店内では金融相談に加え、キッズマネースクールや朝活セミナーなど、地域住民が参加できるイベントを行う予定だ
三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は「20年ぶりの出店は銀行としての新たな挑戦だ」と述べた。長引いた低金利下ではリテール収益が伸び悩んでいたが、金利上昇により資産運用のニーズが高まる局面を踏まえ、店舗を改めて顧客接点として位置づけた。店舗は金融サービス提供に加え、金融リテラシー向上の場としても期待されている。


