世代ごとに違うお笑いコンテンツ、Z世代はどう伝播しているか

若年層向けのクリエイティブを手がけるFiomによる「Z世代創造性研究所」はこのほど、「Z世代の笑いの感覚」についての調査レポートを発表した。約450人のZ世代を対象にアンケートを実施し、最新トレンドと笑いの価値観を分析したもの。

同レポートでは、Z世代が楽しむお笑いコンテンツを「ショートコンテンツ系」「参加型・共感型」「皮肉・不謹慎系」「プロのお笑い」「コミュニティ系」の5つに分類。TikTokやYouTube Shortsから、M-1などの本格的なお笑い、ゲーム実況やネットミームまで、Z世代が楽しむ「お笑い」の定義が非常に広範であることがわかる。

コンテンツ同士でどう「面白い」を伝播させていくのか
お笑いコンテンツの種類

続いて、Z世代、30-40代、50-60代の3世代で「笑い」のスタイルを比較。メディア、ユーモア、テンポ・尺、流行り方、面白ポイント、笑いのスタイルの6項目で分析した。Z世代は「SNSメイン」「不謹慎/皮肉/自虐」「短尺(〜15秒)」「ミーム化/二次創作」といった特徴がみられた。

コンテンツ同士でどう「面白い」を伝播させていくのか

Z世代はタイムパフォーマンス(タイパ)重視世代と言われるが、膨大なコンテンツがSNSにあふれる中で、まずショート動画で「面白いか、面白くないか」を瞬時に判断し、そこで興味を惹かれたものだけを、深掘りするために長尺のオリジナル動画で確認する傾向が明らかになった。また、「ミーム化」や「二次創作」に見られるように、Z世代は単なるコンテンツの受け手ではなく、自らが「参加」し、アレンジを加えて拡散する「共創者」としての側面がある。この参加・共創のプロセスが、Z世代の間で爆発的なバズが生まれる原動力となっているとレポートでは示された。

コンテンツ同士でどう「面白い」を伝播させていくのか

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