ヤマダデンキに「ライブ配信スタジオ」ができたワケ 集客につながるライブコマース戦略とは

Z世代やインバウンド客も狙う

家電量販店の「ヤマダデンキ」は9月12日、「LABI池袋本店」を全面リニューアルオープンした。目玉の一つは店内に設置されたライブ配信スタジオ。同社が展開するライブコマース「ヤマダライブ」の撮影風景を見学できるほか、各種コラボ企画も実施する。改装後の店舗では、Z世代向け雑貨コーナーやAI通訳サービスなども導入し、若年層やインバウンド客の取り込みを狙っている。

ヤマダライブの収録風景が見られるライブ配信スタジオ

ヤマダライブの収録風景が見られるライブ配信スタジオ

ライブコマースとは、リアルタイム配信で商品やサービスを紹介・販売する仕組み。販売員が視聴者のコメントに即時対応できるなど、柔軟な双方向コミュニケーションが特徴だ。

同社は2021年にライブコマースサービスによるオンライン接客販売を開始した。流行家電やシーズン家電を中心に紹介しており、最近ではヤマダオリジナルの洗濯機ブランド「RORO(ロロ)」の動画が好評を博したという。

ライブ配信は若年層の人気が高く、リアル店舗に足を運ばない層の開拓にもつながっている。同社は配信を通じて商品への関心を高め、来店・体験へと結び付ける相乗効果を狙っている。

これまでは専用の撮影拠点がなかったが、池袋本店1階に常設スタジオを設置した。ガラス越しに内部を覗ける構造となっており、タイミングによっては収録風景を目にすることもできる。同社のライブコマースの存在を広く周知する狙いがある。

初の常設スタジオ設置により、池袋を拠点に最新の商品情報を全国へ発信していく方針である。配信回数の増加も視野に入れており、メーカーやインフルエンサーとのコラボレーション企画をスタジオで展開することも検討している。

ライブコマースとリアル店舗の役割分担について、広報課の瀧澤隼人課長は「ライブコマースを通じて商品を周知し、リアル店舗で体験してもらう」と説明する。改装後の池袋本店をはじめ、ヤマダデンキは売り場での実演や体験を重視しており、ライブコマースを活用した集客に期待を寄せている。

改装後の池袋本店では巨大な屋外ビジョンも設置しており、イベントやライブ配信情報を通行客に向けて発信する。

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