生成AI検索エンジン「Perplexity」を提供するPerplexity AIは9月、韓国・ソウルの江南(カンナム)エリアに世界初となるオフライン拠点「Cafe Curious」をオープンした。
場所は、人気ドラマ『イカゲーム』で主演を務めた俳優イ・ジョンジェ氏が共同創業した芸能事務所Artist COMPANYの本社ビル。
会話型AI検索エンジン「Perplexity」は2022年の設立以来、世界的に利用が拡大している。とくに急成長を遂げているのが韓国だ。2025年5月には韓国国内で月間アクティブユーザー数が151万人を突破し、生成AIアプリランキングではChatGPTなどに続き第3位にランクイン。韓国通信大手・SKテレコムによる出資や、Samsungの次期スマートフォンへの搭載検討など、大手企業との協業も進行しており、韓国における同社の存在感は一段と高まっている。
こうした背景のもと誕生した「Cafe Curious」は、同サービスが掲げる「好奇心から生まれる問いに最適な答えを届ける」という理念を、リアルな体験として体現する空間とした。カフェという日常的な場を舞台に、AI技術をより身近に感じられる体験を提供しようと、店内では空間デザインやBGMの演出にもAIを活用している。
店名「Curious」には、「好奇心から生まれる問いに最適な答えを届ける」というPerplexityの理念を反映。店内のBGMや演出にAIを活用し、レトロと未来を融合させたデザインを表現している。
また、Perplexityの有料会員には、店内のドリンクをすべて半額で楽しめる特典を用意するなど、オンラインのユーザー体験とリアルな顧客接点を接続する設計も導入。今後は、韓国での実店舗展開を足がかりに、日本を含むグローバル市場でもAIが日常生活に自然に溶け込む新たな体験の創出を目指していくという。



