国際的なデザイン組織「World Design Organization(WDO)」(本部:カナダ・モントリオール)は9月、次期理事長に津村真紀子氏(日本デザイン振興会 事業部長)を選出したと発表した。
日本からの WDO の理事長就任は、1975~1977年に GKデザイングループ創設者の榮久庵憲司氏が務めて以来、約50年ぶりのこと。、アジア人女性としては初の選出となる。
津村氏はこれから2年間(2025~2027年)、次期理事長としての役割を担い、2027年開催予定の WDO 総会(ソウル)で正式に理事長に就任する予定。
津村氏は1990年慶應義塾大学文学部卒業、2015年武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業。2010年に日本デザイン振興会に入職。以来国際担当として、グッドデザイン賞を通じた国際交流を拡大してきた。2017年からは、グッドデザイン賞事業全体を統括し、2021年から現職。2019年から2023年までWDOの理事のほか、2023年には世界デザイン会議東京2023事務局長も務めた。
WDOは1957年に設立された国際団体で、世界40以上の国・地域の200を超えるデザイン団体や教育機関、企業などが加盟。Design for Better World(デザインによる、よりよい社会の実現)をミッションとしている。
また、国連経済社会理事会の特殊諮問資格を有しており、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)のデザインによる達成も掲げている。「World Design Capital」「World Industrial Design Day」などの国際的プログラムを主催してきた。
