阪急電鉄は9月22日、ロックバンド「くるり」とコラボし、阪急電車や阪急沿線にまつわる思い出をコンセプトムービーやポスタービジュアルなどで表現した広告プロモーション「走る阪急写真館」を開始した。展開場所は阪急電鉄の大阪梅田駅、西宮北口駅、烏丸駅、神戸三宮駅など。
実施目的は、プロモーションを通じて、多くの人に“阪急の思い出”を振り返ってもらい、阪急電車に親しみや愛着を感じてもらうこと。駅のデジタルサイネージや公式YouTubeで放映するコンセプトムービーには、「くるり」が書き下ろした新曲『3323』を使用した。
楽曲のタイトルは、鉄道愛好家として知られる同バンドのボーカル・岸田 繁氏が憧れる電車「3323編成」に由来する。シンプルながら記憶に残るゆったりとしたメロディーで、「電車」を切り口とした沿線や駅での思い出にちなんだ歌詞が特徴的だ。同バンドは、2016年に同社と初めてコラボし、2018年には阪急電鉄主催の小学校高学年向け出張授業を実施していた。
動画は、おばあさんと孫が仮想イベント列車「走る阪急写真館」に乗り込むところからスタート。夫婦や友人、親子などが乗車して、それぞれが持つ阪急電車や阪急沿線にまつわる思い出を語っていく。それら思い出に関連した車窓風景を背景に記念写真を撮影し、その写真がまた新たな阪急電鉄との思い出になるというストーリーを描いた。
ポスターは駅内や電車内中吊りにて展開。乗客から募集したエピソードのコピーと車窓風景で、乗客一人ひとりが持つ「阪急電鉄」との思い出と愛を、共感できるかたちで表現した。「くるり」が登場するビジュアルのコピーは、「阪急電車は、もはや愛車。嵐山線の音を使ったくるりの曲もあるんですよ。」と「くるり」ならではのエピソードを交えたものになっている。

