想像や妄想を駆り立てる絵画の力
Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン3の配信が、9月25日からスタートした。麻生羽呂による原作漫画の実写化作品として人気を集めてきた本作だが、今回初めて漫画では描かれなかったオリジナルストーリーが展開されている。
この新たなストーリーへの関心を最大化すべく、プロモーションを展開中。目玉として掲出されたのは六本木ヒルズのメトロハットの内周と天井幕のOOHだ。描かれているのは、主人公の「アリス」を演じる山﨑賢人と、そのパートナーで物語の鍵を握る「ウサギ」を演じる土屋太鳳、そして多様な出演者たちと、モチーフの数々。2人が互いに手を伸ばす構図は、さながらシスティーナ礼拝堂の天井に描かれた『アダムの創造』を彷彿させる。
六本木ヒルズのメトロハットの内周と天井幕に展開されたOOH。
クリエイティブディレクターを務めたのは電通の加我俊介氏。今回の表現の狙いを次のように話す。「実写作品の広告はそのまま実写の表現を用いることが一般的ですが、今回はあえて『絵画』にすることで、ファンの想像や妄想を駆り立て、物語の世界に引き込みたいと考えました。着想を得たのは『神の創造』や『生と死』などをテーマに描かれた、礼拝堂の天井画(フレスコ画)です。生と死の狭間を描いた本作の内容に重なるのはもちろん、絵画にすることで、そこに描かれているものの意味を探ろうとする=想像や妄想を誘発することができると考えました」。
『今際の国のアリス』シーズン3のキーアート。
そこで、「暗黒に導かんとする渦」「不気味なオーラを放つバンダ(磯村勇斗演じる登場人物)」「何かを乞うかのような参加者たち」など、物語の断片を詰め込んだフレスコ画風のキーアートを制作。このビジュアルを起点にプロモーションを展開したという。
OOHはそのほか、渋谷駅周辺、大阪市道頓堀エリア、名古屋駅などにも掲出している。
さらに9月29日〜10月5日の期間限定で、渋谷・MAGNET by SHIBUYA109にて、POPUPイベント「しぶやのおみくじ」を開催中。
鳥居が出現し、シーズン3の作中にも登場するおみくじの「げえむ」(作中で登場人物たちが挑戦するゲームの総称)に挑戦できるイベントだ。カプセルの中には、おみくじの結果やオリジナルグッズが入っているという。体験時間は期間中の12時から20時まで。
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企画制作
電通+カイブツ+ギークピクチュアズ
CD
加我俊介
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