生成AIを用いて制作したファッションムービー展『NFFT2025_AW Neo-Heritage』AI Fashion Movie展が、5月28日から5日間、高輪ゲートウェイシティにて開催された。主催の木之村美穂さんが感じる生成AIという“ツール”の可能性と世界中のクリエイターたちの動き、そして東京の異質さとは。
伝統×テクノロジーをファッションに
世界で活躍するクリエイターたちが手がけたAIファッションムービーを展示する「『NFFT2025_AW Neo-Heritage』AI Fashion Movie展」が5月28日から5日間、高輪ゲートウェイシティにて開催された。
『NFFT2025_AW Neo-Heritage 』AIFashion Movie展のKV。
本展を含む「NFFT(New Future AI Fashion Technology)」は米・ロサンゼルスを拠点に活動するAIフィルムメイカー/クリエイティブディレクターの木之村美穂さんが主催するプロジェクトだ。
日本でファッションデザイナーとしてキャリアをスタートさせたのち渡米し、さまざまな経験を経て広告映像ディレクターへと転向。その後2021年のNFTムーブメントを皮切りに、デジタルクリエイターへ注目するようになり、今年2月に開催された「DIG SHIBUYA 2025」をはじめさまざまな場所でファッションとAIをかけ合わせた展示を実施してきた。
木之村さんが制作で使うAIツールは主にMidjourneyとRunway。途中Photoshopでのレタッチも行う。画像のアップスケールにはTopaz Labsを使用。
9回目となる本展示では、初回から引き続きTYOが協賛し、近年ファッション業界で注目を集める「Neo-Heritage(ネオヘリテージ)」というテーマで、世界中のクリエイターたちがファッションムービーを制作した。「テーマである『ネオヘリテージ』はアーカイブやクラフトマンシップに、最新のテクノロジーを掛け合わせるコンセプトで、2026年のファッショントレンドになるといわれており、AIと相性が非常に良いのではないか、と考えました」と木之村さん。


